...やめてくれと断わりを言ったが...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...ちょっとお断わりしておきますが...
江戸川乱歩 「影男」
...象牙に経験がないから謙遜(けんそん)してのお断わりかと思いますが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...断わりなしに出て来るというのはよくないで...
徳田秋声 「足迹」
...わたしがいまこんな断わり書きをしていることだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...わたくしの方からお断わりを致しましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...折悪(あし)く差支(さしつかえ)が出来たからと云って散歩の序(ついで)に断わりに寄ったのである...
夏目漱石 「それから」
...この縁談確(しか)とお断わり申す」「それはまた何故(なぜ)?」「唯の浪人...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...それ以外にはどうしてもお断わりする理由もありませんから...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...援助をお断わりしたこともあなたの気をわるくすることはないはずです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...市会議員に推挙されたときも、躊躇したのであるが、沖仲仕の代表、働く者の味方という意味で、断わりきれずに、立候補した...
火野葦平 「花と龍」
...それだけははっきりお断わりしておきますわ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「お断わりしておかなければなりませんが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...いつだったか寿衛子が何人目かのお産をしてまだ三日目なのにもう起きて遠い路を歩き債権者に断わりに行ってくれたことなどは...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...大臣も断わり切れずに太政大臣になった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ついに断わりきれなくなり...
山本周五郎 「契りきぬ」
...遠慮なくやめろと仰しゃって下さいまし」と一玄は断わりを云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...小間使のいねにだけ「用達(ようた)しに」と断わり...
山本周五郎 「やぶからし」
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