...折角ですが……と断わりますと...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...相手はけっしてあからさまには断わりはしなかったが...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その信条を公表する手段を申し込まれたのも断わり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女のいわゆる「この気違い爺(じじい)」に一言の断わりもせずに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...皇帝は知事の邸宅に行くのを断わり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...わたしに話なしに御一存でお断わりなすってしまったに違いないと...
中里介山 「大菩薩峠」
...宗近君は断わりもなく...
夏目漱石 「虞美人草」
...平(ひら)に御断わり申しますとは云えないからね」「なに厭なものは...
夏目漱石 「虞美人草」
...よくお断わりをいって...
久生十蘭 「キャラコさん」
...断わり続けてきたのに...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そのために宮様との御結婚をお断わりあそばすとも思われませんもの」「まあお姉様だって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そうして正月になり、七草が過ぎてから、お針の稽古を始めるから掃除にまわれなくなった、と断わりに来た...
山本周五郎 「あだこ」
...節子が相良の求婚を断わり...
山本周五郎 「おばな沢」
...お断わりして下さい」「おみまいの品も頂いたし...
山本周五郎 「おばな沢」
...それをお断わりしようと思いまして」「待て泰三...
山本周五郎 「思い違い物語」
...おいでになることもお断わり申します」「失礼しました」と平五はみのに云った...
山本周五郎 「末っ子」
...いかなる者の助勢もお断わりだ」十左は頷いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...先に断わりなどされたら...
吉川英治 「新書太閤記」
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