...「私の計算では六万五千ルピーの予算です」断っておくが目下の為替(かわせ)では一ルピーは邦貨約一円二十四銭を唱えている...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...さっきから言ってるのに君にはわからんのか! いったいこの頃の君の態度は儂にはいささか腑に落ちん! 断っておくが...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...下関で高等係の人からかなり長い質疑応答をやらせられた私達――断っておくが...
谷譲次 「踊る地平線」
...断っておくが、この場合、その質問者は何も特に当方における同伴――男女いずれを問わず――の有無に関して興味を感じてるわけではなく、第一、ひとりか二人か見れあ直ぐ判るんだし、これは、言わばただ、おや! こいつあ何国(どこ)の人間だろう? お国者(くにもの)かな? 一つ探りを入れてやれ、と言ったくらいの外交的言辞に過ぎないのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...断っておくが、君も知ってる通り僕はさほど性慾的な方じゃない...
豊島与志雄 「或る素描」
...その代り、断っておくが、これを食べると、なかなか眠られなくなる...
豊島与志雄 「囚われ人」
...断っておくが、僕には僕の考え方があるから、まあ放っておいて貰おう...
豊島与志雄 「碑文」
...断っておくが、あっしのせいじゃないぜ」平次の意気込みに驚いて、少しおどおどするのを、「何をつまらねえ、誰も手前(てめえ)のせいだなんて言やしねえ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それから断っておくが...
長谷川伸 「奇術考案業」
...なお断っておくが...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...ところで冒頭に断っておくがこの第六感というものは...
夢野久作 「暗黒公使」
...ここで改めて断っておくが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...しかし断っておくが...
夢野久作 「二重心臓」
...「――断っておくが...
吉川英治 「新書太閤記」
...――だが一言(ひとこと)断っておくが...
吉川英治 「親鸞」
...家庭にお留守番している杉本夫人のために断っておくが...
吉川英治 「随筆 新平家」
...「断っておくが、このたびの縁組は、いつものはなしとは違う...
吉川英治 「源頼朝」
...――断っておくが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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