...狼(おほかみ)きたりて人の如く立其裾(そのすそ)を銜(くはへ)たるゆゑ斧(をの)にて狼の額(ひたひ)を斫(きり)...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...徒(いたづ)らに虚空(こくう)をば斫(き)りまする程(ほど)に...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...その一部分の雑木が斫(き)り倒され...
中里介山 「大菩薩峠」
...電光影裡(えいり)に春風を斫(き)るものは...
夏目漱石 「人生」
...椽(えん)から飛出した時暗がりから不意に斫(き)り付けたのを短銃(ぴすとる)で受止めたが切先きが余つて創(きずつ)ひたのです――...
楢崎龍、川田雪山 「千里駒後日譚」
...真夜中に斫(き)るが如き寒冽なる強風を侵(おか)して暗黒(あんこく)裡(り)に屋後(おくご)の氷山に攀(よ)じ登り...
野中到 「寒中滞岳記」
...斫伐所(しやくばつじよ)の小舎(こや)があつた...
林芙美子 「浮雲」
...庭の榎の樹を斫(き)って薪にした時に...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...彼はいつも神経を斫り刻むおもいで...
原民喜 「苦しく美しき夏」
...小金吾意気込むと花道まで逃げ「斫(き)るならこゝまで来い...
三木竹二 「いがみの権太」
...大いに怒って諸臣をしてかの人種(う)えたる樹を斫(き)らしむるに...
南方熊楠 「十二支考」
...後(のち)また門外に臥すとかつて噛まれた人がその頭を斫(き)って殺した...
南方熊楠 「十二支考」
......
三好達治 「短歌集 日まはり」
...斫(きり)て坂となし坦路となしゝものあり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...あれを斫(き)り研(みが)き磨(す)って穴をあける技術が備わるまで...
柳田国男 「海上の道」
...閨(ねや)の隙間(すきま)から斫(き)り込んで来る暁の光は次第にあたりの闇を追い退(の)け...
山田美妙 「武蔵野」
...〔無題〕大輪の向日葵(ひまはり)を斫らんとして...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...斫(キ)リ伏セニ躍リ行クナド...
吉川英治 「上杉謙信」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??