...カンジキを打った氷斧(アイスアックス)を持って...
石川欣一 「針の木のいけにえ」
...嘗ての頃の尾根々々は斧鉞の入らない鬱蒼とした森林におおわれていたから...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...渡口(わたしば)などは斧(をの)にて氷を砕(くだ)きてわたせども...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...前面は斧(おの)の入らぬ茂った山で...
高浜虚子 「別府温泉」
...小石川植物園内の大銀杏は維新後危(あやう)く伐(き)り倒されようとした斧(おの)の跡が残っているために今ではかえって老樹を愛重(あいちょう)する人の多く知る処となっている...
永井荷風 「日和下駄」
...斧とりて分け入る山の...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...第(だい)四幕(まく)の終(をは)りの櫻(さくら)の木を切り倒(たふ)す斧(をの)の響(ひゞ)きなどと...
南部修太郎 「文壇球突物語」
...この打製石斧(だせいせきふ)は...
濱田青陵 「博物館」
...右手には氷斧(アックス)...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...それにあの辺の塚からは鏃や石斧の類ひが面白いやうに沢山発掘出来るんだ...
牧野信一 「風流旅行」
...碧梧桐(へきごとう)は天狗(てんぐ)住んで斧(おの)入らしめず木の茂りの句善しといひ虚子(きょし)は柱にもならで茂りぬ五百年の句善しといふ...
正岡子規 「病牀六尺」
...支那で将軍出征に斧鉞(ふえつ)を賜うとあるは三代の時これを以て人を斬ったからで...
南方熊楠 「十二支考」
...六斧田又平が舳先へ出たとき...
山本周五郎 「風流太平記」
...みんな作りごとですわ」「嘘かい」斧田は苦笑しながら盃を取上げた...
山本周五郎 「麦藁帽子」
...雨があがると何よりも先に斧田は老人に会いたくなり...
山本周五郎 「麦藁帽子」
...ああこれは駄目だあ」老人は斧田の餌箱を覗(のぞ)いて頭を振った...
山本周五郎 「麦藁帽子」
...よろしく卿(けい)の一存において料(はか)れ」と、破格にもまた前例なき特権をあたえ、かつ、金斧(きんぷ)、金鉞(きんえつ)一対(つい)を賜わった...
吉川英治 「三国志」
...南蛮寺(なんばんじ)にある呂宋兵衛(るそんべえ)の部下と名のった斧(おの)大九郎...
吉川英治 「神州天馬侠」
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