...予は勿論彼等の道楽を排斥せんとするものにあらず...
芥川龍之介 「梅花に対する感情」
...すべて詩のために詩を書く種類の詩人は極力排斥すべきである...
石川啄木 「弓町より」
...おもいがけなく斥候隊(せっこうたい)になっちまったね」そういって二人は...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...数学的存在の論理的な概念が仮定する固定的存在の思想を斥けて...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...社会の歴史性を合理的に排斥することによって...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...そして絶對に性の欲求を斥(しりぞ)けてゐる...
「修道院の秋」
...人民の権利主張は排斥せられて...
蜷川新 「天皇」
...主観が一切排斥され...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...しかも他方には相牽制し相排斥するのである...
波多野精一 「時と永遠」
...大任を果した斥候のように...
火野葦平 「花と龍」
...一概にこれを排斥するけれども...
穂積陳重 「法窓夜話」
...『源氏物語』『枕草子(まくらのそうし)』以下漢語を用いたるものを排斥致し候わば日本文学はいくばくか残り候べき...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...可能なものを軽蔑して斥(しりぞ)けるやうに見えた...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...その非なりとするは總ての哲學系の斥くるところに限りたり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...あからさまにその人を斥(さ)さずに...
森鴎外 「渋江抽斎」
...有働良夫氏の話に肥後の菊池では村民の不都合な者を排斥することを「燗鍋(かんなべ)かるわせる」という...
柳田國男 「地名の研究」
...直ぐに引返そうという遊覧法だけは排斥する...
柳田国男 「雪国の春」
...言語による表現を斥けるのではない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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