...世事に馴(な)れない青年や先輩の恩顧に渇する不遇者は感激して忽ち腹心の門下や昵近の知友となったツモリに独(ひと)りで定(き)めてしまって同情や好意や推輓(すいばん)や斡旋(あっせん)を求めに行くと案外素気(そっけ)なく待遇(あしら)われ...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...またこの間に数十日滞京して斡旋に努めた栃木県会議員関口忠太郎...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そこで村長はじめ村会議員たちの斡旋で...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...校長の斡旋(あっせん)で始めた頼母講(たのもしこう)にも毎月五十銭をかけることもできるようになった...
田山花袋 「田舎教師」
...現時の政治界は漸く元老の手を離れて新人物の斡旋に附せられむとするに於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...現時の政治界は漸く元老の手を離れて新人物の斡旋に附せられむとするに於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...戸村直治のひそかな斡旋によるものだった...
豊島与志雄 「波多野邸」
...城戸四郎君や川尻君も出席して席を斡旋(あっせん)して呉れた...
中里介山 「生前身後の事」
...語句の斡旋の如きは必ずしも意を用ゐざるなり...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...座を斡旋してくれるのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...斡旋(あっせん)方を懇請した...
火野葦平 「花と龍」
...他の斡旋(あっせん)に余儀なくせられて...
福田英子 「妾の半生涯」
...けれ抔(など)の如き助辞を以て斡旋(あっせん)せらるるにて名詞の少きが常なるに...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...西館孤清(にしだてこせい)の斡旋(あっせん)に依って...
森鴎外 「渋江抽斎」
...中に立って斡旋(あっせん)した阿部泰蔵の兄である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...私は特にこの借用について石部惟三氏と小宮山氏との斡旋(あっせん)を忘れ難く思います)この両度の訪問によって幸にも上人研究の基礎的準備が用意せられました...
柳宗悦 「民藝四十年」
...和議の斡旋(あっせん)にあたるべく...
吉川英治 「新書太閤記」
...その間にダルメイダの斡旋によって得た大友宗麟の助力が相当に利いたらしい...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索