...五斛納釜へすくつては入れ...
芥川龍之介 「芋粥」
...万斛(ばんこく)の同情無き能わず候...
芥川龍之介 「影」
...木斛(もっこく)...
芥川龍之介 「追憶」
...包むに余る万斛の感慨を抱きつつ心細くも帰朝の途に就(つ)いた...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...見渡すかぎり、恰も一幅の墨繪の如く、三伏のあつさもこの一雨に洗はれて、萬斛の凉味、乾坤に溢る...
大町桂月 「八鹽のいでゆ」
...ただ我ら万斛(ばんこく)の悲しみを誘うのみであります...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...涼味スリル万斛(ばんこく)のウォーターシュートの娯楽施設を...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...美酒(びしゅ)一斛(こく)...
田中貢太郎 「美女を盗む鬼神」
...種一斛(いっこく)蒔(ま)きて穀四十斛ばかりを穫べし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...父はその庭石を据えなおし、椿の枝を鋏み、木斛の虫をとり、楓の枯葉をはらい、草花に肥料をやった...
豊島与志雄 「父の形見」
...阿闍世王の供えた百斛の油が燃え尽きてしまっても...
中里介山 「大菩薩峠」
...噴火孔(ふんかこう)から吹き出す幾万斛(いくまんごく)の煙りは卍のなかに万遍(まんべん)なく捲(ま)き込まれて...
夏目漱石 「二百十日」
...その裏面には実に万斛(ばんこく)の涕涙(ているい)を湛(たた)うるを見るなり...
正岡子規 「曙覧の歌」
...大きな木斛(もっこく)の木かげから...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...怒気満面の中に万斛(ばんこく)の涙を湛(たた)え...
夢野久作 「鼻の表現」
...重蔵はハッと万斛(ばんこく)の水を浴びて小手を緩めたが...
吉川英治 「剣難女難」
...兵糧米二万斛(こく)の借用を申しこむと...
吉川英治 「三国志」
...万斛(ばんこく)の涙をながして憐愍(れんびん)を乞うたが...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索