...新しく打つたらしい杭の上に五斛納釜(ごくなふがま)を五つ六つ...
芥川龍之介 「芋粥」
...更に万斛の油を注がれたるをや...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...畢卓(ひつたく)はどうかして上酒数百斛(こく)をわが物として舟に積込み...
薄田泣菫 「独楽園」
...涼味スリル万斛(ばんこく)のウォーターシュートの娯楽施設を...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...真珠瑪瑙(めのう)の類数百斛(ひゃくこく)...
田中貢太郎 「続黄梁」
...美酒(びしゅ)一斛(こく)...
田中貢太郎 「美女を盗む鬼神」
...さらに万斛(ばんこく)の油を注がれたり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...種一斛(いっこく)蒔(ま)きて穀四十斛ばかりを穫べし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...ただしこの五段の内三段へ麦を作り六斛ばかりも得べし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...庭の木斛の葉に、雀の白い糞を見ました...
豊島与志雄 「白藤」
...山茶花や木斛や木犀や檜葉などの茂みの中に...
豊島与志雄 「聖女人像」
...木斛(もっこく)なぞいう常磐木(ときわぎ)の葉が蝋細工のように輝く...
永井荷風 「写況雑記」
...三斛(ど)の冷水をブッ掛けられたような心持でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...彼が往った方へ二百歩往かば朽木の下に十斛の金を盛った甕がある...
南方熊楠 「十二支考」
...万斛(ばんこく)の玉を転(ころ)ばすような音をさせて流れている谷川に沿うて登る小道を...
森鴎外 「杯」
...領戸(りょうこ)二十八万男女人口九十四万帯甲(たいこう)将士十万二千人吏(り)四万人米四十四万(まん)斛(ごく)金銀二千斤錦綺綵絹(きんきさいけん)二十万匹――余物これにかなう...
吉川英治 「三国志」
...万斛(ばんこく)の涙を覚えていたに違いない...
吉川英治 「私本太平記」
...敵兵万斛(ばんこく)の血しお!)と...
吉川英治 「新書太閤記」
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