...斑竹(はんちく)の笛(ふえ)を帯へさして...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...それから口に当てた斑竹(はんちく)の笛――相手はあの背(せい)の高い...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...斑竹(はんちく)の笛をふり上げて...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...七斤は象牙の吸口と白銅の雁首の附いている六尺余りの斑竹(はんちく)の煙管を手にして...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...象牙の吸口から出た六尺あまりの斑竹の先きにある白銅の火皿の中の火の光が...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...きょうは六尺の斑竹の煙管の外に一つのお碗を持って来た...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...今もなお名物の斑竹となって残っている...
豊島与志雄 「文学以前」
...わたしは斑竹(はんちく)の榻(とう)に腰をおろし燭をかざして四方の壁に掛けてある聯(れん)や書幅(しょふく)の詩を眺めた...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...わが邦の虎斑竹のごとく斑ある竹を堯の二女娥皇と女英が夫舜に死なれて啼(な)いた涙の痕としたのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...階上が斑竹山房(はんちくさんぼう)の額(へんがく)を掛けた書斎である...
森鴎外 「安井夫人」
...本国田野村字仮屋(かりや)の虎斑竹(こはんちく)を根こじにして来たからの名である...
森鴎外 「安井夫人」
...自慢の煙草入れを腰から抜いて、すぽんと気持のよい音を立てて筒から取り出す煙管がまたそれ相応の代物、金銀張分け、金や朧銀の毛彫もの、赤銅の金象眼または四ところ金など、村田、住吉屋の特製を誇り、羅宇は象牙、鉄刀木、斑竹などを用い、国分や雲井の上等の刻みを詰めて悠々とヤニ下った様子は、いかにも大家の主人公らしく、マドロスパイプの横啣(くわ)えとは、奥床しさ全く比較にならないが、今は時代後れだ...
山本笑月 「明治世相百話」
...斑竹小籠裏...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...斑竹(ふちく)の皮の饅頭笠(まんじゅうがさ)に...
吉川英治 「江戸三国志」
...斑竹(はんちく)のすだれ越しに...
吉川英治 「新・水滸伝」
...斑竹(ふちく)の細い尖(さき)を切り落し...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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