...一寸私用で出掛ける体(てい)にして...
江戸川乱歩 「鬼」
...ところが十時過ぎてもまだ主人が戻りませんのでその辺を探しがてら町の運送屋迄出掛けるつもりで家を出たので御座居ます...
大阪圭吉 「花束の虫」
...この頃は何処へ出掛けるにもそれを四季袋の中へ入れるのを忘れない...
薄田泣菫 「茶話」
...ちよいちよい画絹(ゑぎぬ)や画箋紙を持つてそれを頼みに出掛けるのがある...
薄田泣菫 「茶話」
...前の日の夜の十二時頃から熊手を籠長持(かごながもち)に入れて出掛けるのですが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...面白い所へ出掛けるのなら...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...暑中休暇には二人連れで三日ばかり箱根(はこね)へ出掛ける...
永井荷風 「ひかげの花」
...これから出掛けるのだから...
永井荷風 「申訳」
...彼は今しがた彼の家を出掛ける時に...
中原中也 「古本屋」
...私はそれを村の男が植木か何かを載せて縁日(えんにち)へでも出掛けるものと想像した...
夏目漱石 「こころ」
...三千代は平岡の社へ出掛ける世話をしていながら...
夏目漱石 「それから」
...ゆき子と一緒にダラットへ出掛ける連中なので...
林芙美子 「浮雲」
...三越へ出掛けると...
原民喜 「舌」
...出掛けるのも大儀だが……どれひとつ顔でも剃らうかな...
牧野信一 「愚かな朝の話」
...大抵は下町の湯屋へ出掛けることにしてゐた...
正宗白鳥 「水不足」
...くちべにはおとして出掛けるなんて...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...出掛けるかな!」手拭でごしごし...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...伊兵衛は遊びに出掛ける少年のように...
山本周五郎 「夜明けの辻」
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