...タケカンバ等が斑状に茂っている...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...小さな濃い鳶色又は黒の斑点とそれにまじってすこしばかりのかすかな血紅色の斑点とがばらまかれている...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...樹立(こだち)や電柱や斑ら雪が...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...斑入(ふい)りの椿(つばき)の花が咲いていた...
徳田秋声 「爛」
...また以て家庭教育の一斑(いっぱん)を知るべし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...汚い黒い斑点の入った――それが...
直木三十五 「死までを語る」
...その山肌と雪とで作る斑紋が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...斑猫(はんみょう)や鴆毒(ちんどく)は容易に素人の手に入らず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...内藤梁庵(りやうあん)を訪ねてお縫の腹部の斑點のことについて丁寧に尋ねると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私に済世(さいせい)の一斑を達するは...
福沢諭吉 「中元祝酒の記」
...雪斑なる聖山をのぞみつつ...
別所梅之助 「雪の武石峠」
...乳の下と背中とに紅斑が浮き上つてゐるのをかねが見つけた...
北條民雄 「無題※[#ローマ数字1、1-13-21]」
...虎斑のシヤツを着てまくわ瓜のやうなフツトボールを蹴つてゐる一群もあつた...
牧野信一 「妄想患者」
...傷から出た血が乾いて今まで鷹羽に条(すじ)や斑となって残ったとある(オエン『老兎巫蠱篇(オールド・ラビット・ゼ・ヴーズー)』一三六頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...それに血の斑点がついていた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...次第にその斑点はそれぞれに溶け合って全面を蔽い...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...向家(むこう)の屋根の雪の斑(まだら)と...
夢野久作 「支那米の袋」
...それにコバルト色の冴えた斑があり...
若山牧水 「樹木とその葉」
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