...蓬坪に通い出して間もない、うら若い時分のことだったが、それを思い出す時ばかりは、彼も、生甲斐を感じた...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...甲斐の國の造等として榮えている...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...苦心の甲斐あってこれが大いに世に迎えられ...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...あの大切な友達をむざ/\他人の手へ渡した自分の弱気と腑甲斐(ふがい)なさとが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...そして自分の不甲斐なさを恥ぢる...
種田山頭火 「行乞記」
...待ち暮らした甲斐(かい)もなく呼吸(いき)を引き取ったのである...
夏目漱石 「『吾輩は猫である』中篇自序」
...丹精甲斐のありそうもない植木棚を眺めて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お前の姉の仇は鳥居甲斐守様だ――」「父さん」「お豊お詫を申上げろ...
野村胡堂 「礫心中」
...その甲斐(かい)遂(つい)にあらざりき...
福田英子 「妾の半生涯」
...甲斐は振向いて彼を見...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そう申し伝えましょう」と甲斐は答えた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...甲斐の声に答えて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それとも一ノ関の与党になったんですか」甲斐はこすっている手指を見ながら...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それでいいのだ、と甲斐は思った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...甲斐にもそんな予感があった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「あまりに無残だ」と甲斐は呟いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...甲斐(かい)の国へむかって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...揖斐川(いびがわ)などの海口にも近く...
吉川英治 「新書太閤記」
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