...文明の利器を随所に利用して...
大隈重信 「東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ」
...文明の利器を取り入れるのに勿論異議はないけれども...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...ほんとうに自分たちに都合のいゝ文明の利器を発見する日が来なかったとは限るまい...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...電話――文明の利器に感謝しないではゐられない)...
種田山頭火 「其中日記」
...今日の如く西洋文明の利器に涜(けが)されない時代には...
近松秋江 「湖光島影」
...素人(しろうと)の好奇心を刺激するような文明の利器を陳列したおもしろい見世物ではあるが...
寺田寅彦 「科学と文学」
...そのためにこの文明の利器に親炙(しんしゃ)する好機会をみすみす取り逃がしつつ...
寺田寅彦 「蓄音機」
...蓄音機に限らずあらゆる文明の利器は人間の便利を目的として作られたものらしい...
寺田寅彦 「蓄音機」
...私は将来いつかは文明の利器が便利よりはむしろ人類の精神的幸福を第一の目的として発明され改良される時機が到着する事を望みかつ信ずる...
寺田寅彦 「蓄音機」
...不幸にして多くの文明の利器は時々南向いた豚さえも北へ向かせるように出来ているのが多い...
寺田寅彦 「電車と風呂」
...むかしの静な村落が戦後一変して物質的文明の利器を集めた一新市街になっているのを目撃し...
永井荷風 「深川の散歩」
...日本に於ける文明の利器は唯名のみにして実は不便この上なきものなり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...文明の利器というものは...
中谷宇吉郎 「大雪山二題」
...こういう本はいわば文明の利器であって...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...およそ我国に行われるいわゆる文明の利器というものはことごとく物真似から出来上ったものであります...
夏目漱石 「創作家の態度」
...このすばらしい文明の利器を売りこんで...
新美南吉 「おじいさんのランプ」
...文明の利器の快適さに舌を巻いた...
牧野信一 「写真に添えて」
...文明の利器が如何程あつても彼等には一切用がない...
松本文三郎 「世界に於ける印度」
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