...彼は山で斃死してしまった...
...あの事件の被害者は、斃死した...
...このクモに噛まれると、斃死することもあるらしい...
...高温多湿な環境では、虫たちが繁殖しやすく、斃死することもある...
...斃死した彼女の死因は、まだ明らかになっていない...
...附近沿海に海老類の夥く斃死せるを觀たりと云ふ...
石川成章 「櫻島噴火の概況」
...白髮茨の如き痩せさらぼひたる斃死の状(さま)の人が...
石川啄木 「雲は天才である」
...腹減つて斃死(くたば)るだあよ...
石川啄木 「天鵞絨」
...一斉(いっとき)に二頭(ひき)斃死(おち)た馬を売って...
泉鏡花 「婦系図」
...――そして函の陰へ隠れている斃死者(へいししゃ)の顔面を照らし出す...
海野十三 「恐怖の口笛」
...動物が皆斃死(へいし)してしまいます」「しかし人間の生命には代えることは出来ません」「なに人間の生命? はッはッ...
海野十三 「爬虫館事件」
...終(しま)ひには象を斃死(へいし)させるやうな事を仕出来(しでか)すのだ...
薄田泣菫 「茶話」
...子を生まなくて乳牛の用をなさぬようになればこれも屠殺場に送られる(病牛や斃死した牛は食用として許されません)のです...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...これは馬を襲ってそれを斃死(へいし)させる魔物だそうである...
寺田寅彦 「怪異考」
...すなわち人間にはなんらの害を及ぼさない程度の放電によって馬が斃死(へいし)しうるかどうかという事である...
寺田寅彦 「怪異考」
...関翁は此坂の上に小祠(しょうし)を建(た)てゝ斃死(へいし)した牛馬の霊(れい)を祭(まつ)るつもりで居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...青い静脈の見える腕を舗石の上に延ばして斃死したり...
富永太郎 「鳥獣剥製所」
...その場に生白(なまじろ)い腹を見せながら斃死(くたば)ってしまうのも多かった...
永井荷風 「狐」
...ユリウス・ケーサルの斃死(前四四年)を転機として帝政時代に入り...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...やにわに斃死(へいし)せしむるのだったという(ブラウン『俗説弁惑(プセウドドキシア・エピデミカ)』三巻七章...
南方熊楠 「十二支考」
...往来に――恐らくこれも飢から――斃死(へいし)した駄馬の周囲に蒼蠅のように群がって...
宮本百合子 「アワァビット」
...一夜に十数頭も斃死(へいし)した事件は...
吉川英治 「大岡越前」
...これが何かのことで斃死すると...
吉川英治 「折々の記」
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