...彼女は話を敷衍して、結局何を言いたかったのかわからなくなった...
...敷衍な解説では理解できなかったので、もう一度聞き直した...
...この論文は敷衍な論理展開をしており、読んでいて疲れる...
...彼は敷衍な人柄で、細かいところまで気を遣ってくれる...
...その作家は非常に敷衍な描写で物語を進めるのが得意だ...
...12.彼は自分の思想を更に敷衍するためにゲーテの言葉を引用した...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...多く述べきたったものの変形であり敷衍(ふえん)であるとも見られる...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...その「俳諧」の中に含まれた「さび」や「しおり」を白日の明るみに引きずり出してすみからすみまで注釈し敷衍(ふえん)することは曲斎的なるドイツ人の仕事であったのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...ところがある心理学者の説を敷衍(ふえん)して考えるとそういう作用が起こるので始めて「笑い」が成立する...
寺田寅彦 「笑い」
...のち敷衍(ふえん)して『国民之友』に掲出する十回...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...「印刷文明史」は福地の説「他人の罪を救はんとて無實の罪を身に引受け云々」を敷衍して「――然るに氏の實兄であつた品川梅次郎なるものは...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...又その敷衍と平易化とでもあることを願っている...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...敷衍され拡大される...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...見当違いな世界常識に基いてその解釈を敷衍するような科学者だろうからである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...何處が私の敷衍した處であるかと言はれると...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...帰る所へも帰れないかも知れないと云うすこぶる心細い敷衍法を用います...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...それの敷衍擴充を企圖したものである...
波多野精一 「時と永遠」
...そして其趣意を敷衍(ふえん)して新聞記者に演述したものと見える...
平出修 「畜生道」
...こんな事から敷衍した物か...
南方熊楠 「十二支考」
...サウシーの『コンポステラ巡礼物語』はこれを敷衍(ふえん)したものだ...
南方熊楠 「十二支考」
...それより敷衍(ふえん)して婦女精力計という精細な器械を作り出さん事を国家の大事として述べて置く...
南方熊楠 「十二支考」
...そこに精述と敷衍(ふえん)とがあるにかかわらず...
柳宗悦 「工藝の道」
...(敷衍(ふえん)するを要す)海を観賞する方法は人によって違う...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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