...しかもまた彼が満五ヶ年も師事していたエジプト数学者でさえも匹敵するものがなかった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...貴重なる弾丸の効果に匹敵するだけの...
伊丹万作 「思い」
...ああ誰(たれ)かこの巧みなる論鋒に敵するものあらんや...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...恐らく芸術家のそれにも匹敵する...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...世界の表面には日本の兵力と匹敵する國民ありて常に之に乘ぜんとするを知れり...
竹越三叉 「深憂大患」
...十軒もの小患家を得たに匹敵すると...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...いずくんぞその鋒に敵することを得んや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...彼が人物と匹敵する...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...殆ど古版の本に匹敵するほどで...
内藤湖南 「藏書家の話」
...天上にも天下にもこれに敵する者がないのである...
中島敦 「悟浄歎異」
...僕の長歌一篇は君の短歌百首に匹敵すると格堂君へ手紙で自慢して遣つたと自分に語つたのは其當時であつたと記憶して居る...
長塚節 「記憶のまゝ」
...今の相場にして五六萬圓にも匹敵するでせうから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その人相は神宮館発行の例の九星運勢暦の附録についている「人相の部」のうち「貴人の相」というのにまさに匹敵するというから怪しい...
久生十蘭 「魔都」
...壮麗なること! 世界ひろしといへどもこの河に匹敵する河はまたとない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...頼む所は万人に敵する良器...
福田英子 「妾の半生涯」
...個性を考へるといふことは丁とか戌とかに匹敵する惡業のやうに狎らされてゐたので「君の意見はそれはそれとして一廉であり……」とか「意志の自由に於いて……」とか「誰が誰を掣肘出來るものか……」などといふ言葉が悉く絶大なる美しい響きを持つて感ぜられた...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...更に色々なものを選べばこれと匹敵する染料或はこれに優る染料が得られないものでもない...
牧野富太郎 「植物記」
...ほぼこの地球の自転の速さに匹敵する速さだ...
蘭郁二郎 「地図にない島」
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