...信濃附近の一万尺以上の高山と匹敵する也...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...億万の空望は一の実行に敵するあたわざるなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...彼が人物と匹敵する...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...」そのかわいげな様子には敵することができなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ド・ボナルド氏やバンジー・プュイ・ヴァレー氏にまで匹敵するほどになっていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今回発明せられた原子爆弾は只その一箇を以てしても優にあの巨大なB‐29二千機が一回に搭載し得た爆弾に匹敵する...
永井隆 「長崎の鐘」
...三井家にも匹敵するような大金持のお嬢様ということなので...
中里介山 「大菩薩峠」
...今(昭和十一年当時)の金口(きんぐち)や葉巻にも匹敵する贅で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「僕はトライユ氏にも匹敵するんじゃないか」彼はそう思った...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...原因と結果の恒常的不可分な連接から生じる影響力に匹敵するだけでなく...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...三の強藩に敵するの勇気なく...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...個性を考へるといふことは丁とか戊とかに匹敵する悪業のやうに狎らされてゐたので「君の意見はそれはそれとして一廉であり……」とか「意志の自由に於いて……」とか「誰が誰を掣肘出来るものか……」などといふ言葉が悉く絶大なる美しい響きを持つて感ぜられた...
牧野信一 「文学的自叙伝」
...筒様に結句を独立せしむるには結(むすび)一句にて上(かみ)四句に匹敵するほどの強き力なかるべからず...
正岡子規 「墨汁一滴」
...鷹に敵する鳥はない橿鳥とても児で足らぬ時は自分も鷹の餌となるを懼るるんだと言い囃す...
南方熊楠 「十二支考」
...蹴鞠(けまり)の技術だけはとうてい自分が敵することのできぬ巧さがおありになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...おのれに敵するものには抗抵(かうてい)すれども...
森鴎外 「舞姫」
...京都の朝市に匹敵するのは...
柳宗悦 「京都の朝市」
...ロンドンと匹敵する大都会は上海を措いてないと思う...
横光利一 「静安寺の碑文」
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