...数えるほどもないに違いない...
芥川龍之介 「合理的、同時に多量の人間味」
...第一に(この作者は指折り数えることが好きである)彼女の二十三歳の父はアメリカ風の瀟洒(しょうしゃ)たる悪漢であり...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...月の内には数える程しか御座いませんよ」「それでは困るねえ...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...しかも印籠盗みの罪を重ねて八十六とまでに数えるとは...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...ほんの数えるくらいしか無い...
太宰治 「自作を語る」
...次には Yuwoo, Yuwao, Yufu を取り三つの「硫黄(いおう)」を名とする火山を三つに数えると n = 5 となり...
寺田寅彦 「火山の名について」
...営養・エネルギー・気圧乃至其の他の静的圧力・浸透圧・イオン・熱・光・電気・等を数えることが出来る...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...唯物弁証法に就いて真面目に考えて見た者さえ殆んど指で以て数える程しかない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...三度と数えるほどしか外出(そとで)する事のない母親お豊の老眼をば信じられぬほどに驚かしたのである...
永井荷風 「すみだ川」
...この小屋なども百年を数える古い建前(たてまえ)であって...
中里介山 「大菩薩峠」
...私はあなたをもその一人に数えることが出来るのだと知って...
堀辰雄 「「美しかれ、悲しかれ」」
...子丑寅卯と形而上の物の名で数える事となってより十二支と十二禽を離して念ずる事が出来た...
南方熊楠 「十二支考」
...日本では失業を数える時には男子の失業だけ数えるのでありまして...
宮本百合子 「幸福の建設」
...こういう晩をどれだけ殆(ほとん)ど数えることもできないほど...
室生犀星 「みずうみ」
...数える...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...縫物の針のあとを数えるような冷やかな丹念さでおのれの心のありどころを追求した...
山本周五郎 「日本婦道記」
...損害を数えると、死傷約千余を出しているという...
吉川英治 「三国志」
...それにはなお他に都合のよい事実を数えることも出来るであろう...
和辻哲郎 「鎖国」
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