...しかも印籠盗みの罪を重ねて八十六とまでに数えるとは...
江見水蔭 「怪異黒姫おろし」
...それと同時にこの『茶の本』を茶色表紙の岩波文庫の一本に数えるのもまた大いに意義の深い事ではなかろうか...
岡倉由三郎 「茶の本」
...娘が一と息で数えるだけの...
鈴木三重吉 「湖水の女」
...魚を数えることが出来ない...
辻潤 「錯覚自我説」
...ジョン・スチュアート・ミルの如く数論の命題をば実在界の対象を数えることから帰納的に一般化された経験の成果と見るのも...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...或る人々が広告をも報道の内に数えるに反して...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...唯物弁証法に就いて真面目に考えて見た者さえ殆んど指で以て数える程しかない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...そして卓越した常識家(例のエドマンド・バークやカント更にはヘーゲルやマルクスまでも之に数えることが出来ようと思うが)は決して多数ではない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...残(のこり)の金は一年近くの居食(いぐい)にもう数えるほどしかなかった...
永井荷風 「雪解」
...年齢(とし)を数えるという不自然な習慣が此の辺には無いので...
中島敦 「南島譚」
...行かずに経過した月日を数えるともう四年以上になる...
夏目漱石 「ケーベル先生」
...月の五日でも参詣の者はほんの数えるくらい...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...志賀直哉(なおや)等を数えるにすぎないだろう...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...今年から数えるとちょうど二十九年前の大正六年の夏のことでした...
久生十蘭 「ハムレット」
...日本流に数えると九つ位である...
牧逸馬 「双面獣」
...勝は去年の春から家の門の閾(しきい)から外へ出たことは数えるほどしかないのじゃもの」「わしは旅行しようとも学問しようとも思わんが...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...それを詮索(せんさく)するようなひまじんは数えるほどしかなかった...
山本周五郎 「季節のない街」
...なお他に『ラケス』『小ピピアス』『カルミデス』およびおそらく『イオン』を数えることができる...
和辻哲郎 「孔子」
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