...第一に(この作者は指折り数えることが好きである)彼女の二十三歳の父はアメリカ風の瀟洒(しょうしゃ)たる悪漢であり...
江戸川乱歩 「江川蘭子」
...この前後ようやく官民の被害地を視察する者も多く数えるようになった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...手探りで数えるとそれが四十八銭あった...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「幻想」
...魚を数えることが出来ない...
辻潤 「錯覚自我説」
...又更に直接声咳に接しない半門下的漱石文化人としては谷川徹三・林達夫・本多顕彰・其の他の諸氏を数えることが出来る...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...ファシズムに関する重要な代表的著作の邦訳は之まで大体三つを数えることが出来るようである...
戸坂潤 「読書法」
...私は今云ったような意味に於て例えば杉森孝次郎氏を世間の云う処に倣って思想家に数えることに躊躇する...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...全部でどうしても十名以上を数えることはできない...
中里介山 「大菩薩峠」
...幾人と数える位の良吏でした...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...今朝のやうな静けさは数える程もないのだ...
牧野信一 「円卓子での話」
...だからやはり染料植物の一つに数えることが出来る訳です...
牧野富太郎 「植物記」
...それによって窒息してゆく者の姿を描き数えることではなく...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...T「此の村で、巳年の男と言えば」彼奴と彼奴と、と数える...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...どういう障碍がということを数える必要はない...
山本周五郎 「新潮記」
...ウィルソンぐらいの愛と識見と勇気とを持った人格は我国の少壮学者たちの中にも幾人かを数えることが出来ると思うのですが...
与謝野晶子 「激動の中を行く」
...損害を数えると、死傷約千余を出しているという...
吉川英治 「三国志」
...凡材(ぼんざい)でも五十四の年輪(ねんりん)を数えるほどになると...
吉川英治 「新書太閤記」
...帯の間から数える小銭を見て...
吉川英治 「無宿人国記」
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