...俳人子規や歌人子規の外(ほか)に批評家子規にも敬服すること多し...
芥川龍之介 「病中雑記」
...――諸君の真面目な研究は外国語の智識に乏しい私の羨(うら)やみ且つ敬服するところではあるが...
石川啄木 「弓町より」
...君の探偵眼も近頃大いに発達してきたのに敬服する」と帆村は真面目な顔付になっていった...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...我輩の敬服する新島氏の人格君は青年時代に於て完全なる武士的教育を受け...
大隈重信 「新島先生を憶う」
...我輩の大いに敬服するところである...
大隈重信 「福沢先生の処世主義と我輩の処世主義」
...それ程までにして郵便物を集配する組織立った郵便事務に敬服する...
高浜虚子 「丸の内」
...彼女といつしよに生活してゐる亭主公の忍耐に敬服する...
種田山頭火 「行乞記」
...それにもまして敬服するのは...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...子路はまた改めて師の実際家的手腕(しゅわん)に敬服する...
中島敦 「弟子」
...よくそんなに一どきに飲み込めたものだ」と主人が敬服すると「御見事です事ねえ」と細君も迷亭の手際(てぎわ)を激賞した...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...一も二もなく敬服すると言つて嘆賞してゐる...
萩原朔太郎 「悲しき決鬪」
...何故に敬服するのだらうか? 室生君の小説には...
萩原朔太郎 「悲しき決鬪」
...其を聴いて敬服する私も私だ...
二葉亭四迷 「平凡」
...今日も大満員、「父帰る」よくなった、梅島に敬服する...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...二人が侍従を見る顔には何かしら敬服する感があった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...彼女が現実世界でテキパキと実現して行く腕前の凄さに敬服する気持ちさえも...
夢野久作 「鉄鎚」
...それも、できるだけ言葉を簡にし、要を得て、真を訴えるに足るよう、この頃は、日常のことばづかいなどから修練いたしておる」「いつ会っても、何か自省したり工夫したりしておるのは、おぬしの生(うま)れ性(しょう)とはいいながら、敬服する...
吉川英治 「新書太閤記」
...この地をえらんだ弘法大師の見識にもつくづく敬服するような気持ちになった...
和辻哲郎 「樹の根」
便利!手書き漢字入力検索