...やはりわが敬愛する友人知己諸君である...
芥川龍之介 「上海游記」
...彼は彼が一度平和な謙遜な友人の間に在つて修錬して來た「人間的」態度を――凡ての人間を同胞として敬愛する態度を――もう一度批評家と云ふ特殊な一群に對して試煉して來るやうに押し戻されてゐることを感じた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...お前の敬愛するヒットラー総統(そうとう)に伝達(でんたつ)してやるぞッ!」福士大尉は...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...それに彼の敬愛する百合枝夫人もまた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...日本のように上御一人に対して善悪みなこれを敬愛するのとは天壌の差だ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...「わが敬愛する」なんてしないで...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...ご婦人に敬愛する夫を捨てさせるため...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「踊る人形」
...敬愛する夫人よ、先生はあなたの良人御家族の父君で御出(いで)でしたが、また凡そ先生を信愛する者の総ての父でした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...敬愛する夫人よ、あなたは今ヤスナヤ、ポリヤナ小王国(しょうおうこく)の皇太后で御出ですが、同時にあなたを識(し)る程の者の母君となられるのである事をお忘(わす)れなすってはなりません...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...私の敬愛するマギステルが死んでからも...
富永太郎 「美しき敵」
...そしてまた自分の敬愛する一人の畏友を...
豊島与志雄 「恩人」
...風土固有の自然美を敬愛する風雅の習慣今は全く地を払ってしまった...
永井荷風 「日和下駄」
...寅彦を敬愛する人たちと...
中谷宇吉郎 「寅彦の遺跡」
...孝子が父母を敬愛するの餘りに...
福沢諭吉 「帝室論」
...結婚をするにも父鴎外を自分に近い程度で敬愛するひと...
宮本百合子 「鴎外・漱石・藤村など」
...私は先生を敬愛する...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...影響や恩恵を受けたということを感謝し敬愛する風習があるのですよ...
横光利一 「旅愁」
...敬愛するあなたのため...
吉川英治 「新・水滸伝」
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