...やはりわが敬愛する友人知己諸君である...
芥川龍之介 「上海游記」
...彼は彼が一度平和な謙遜な友人の間に在つて修錬して來た「人間的」態度を――凡ての人間を同胞として敬愛する態度を――もう一度批評家と云ふ特殊な一群に對して試煉して來るやうに押し戻されてゐることを感じた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...彼は批評家によつて代表される世間を「同胞」として敬愛することはまだまだ出來なかつた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...それに彼の敬愛する百合枝夫人もまた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...「敬愛する牧師殿よ...
鈴木三重吉 「勇士ウ※[#小書き片仮名ヲ]ルター(実話)」
...内田博士の敏感7・22(夕)茶話子の敬愛する文学博士内田銀蔵氏が胃潰瘍(ゐくわいやう)で危篤を伝へられるのは...
薄田泣菫 「茶話」
...ロバアト・セシルの手紙はいう「私どもが貴兄を敬愛することを熱望あそばされております...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...いずれも神の子であるという自覚をもって敬愛することが大事です...
高神覚昇 「般若心経講義」
...何らの懐疑も反逆もなしに受け入れている敬愛する英吉利(イギリス)人の道徳律(モラリティ)を呼吸していると...
谷譲次 「踊る地平線」
...彼の女にその敬愛する夫を捨てて...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「暗号舞踏人の謎」
...わが敬愛する貴君――そう力を落としたもうな...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...そしてまた自分の敬愛する一人の畏友を...
豊島与志雄 「恩人」
...そぞろに蔵前(くらまえ)の旦那衆を想像せしむる我が敬愛する下町(したまち)の俳人某子(なにがしし)の邸宅は...
永井荷風 「銀座」
...おれが敬愛するうらなり君はこの町内に住んでいる...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...村人がひき続き旧物を敬愛するには少しも差し支えがない...
柳田国男 「雪国の春」
...わけても吾が敬愛する「江戸ッ子」諸君が負わなければならぬことになるのである...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...影響や恩恵を受けたということを感謝し敬愛する風習があるのですよ...
横光利一 「旅愁」
...彼を敬愛するキリシタンたちは熱心に彼のために祷っていた...
和辻哲郎 「鎖国」
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