...すると子供らも散り散りに帰って行く...
寺田寅彦 「花物語」
...みんな散り散りばらばらになってしまいました...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...蟻(あり)の穴を蹴返(けかえ)したごとくに散り散りに乱れて前面の傾斜を攀(よ)じ登る...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...波止場の煙野鼠は畠にかくれ矢車草は散り散りになつてしまつた...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...続々とやってきた軍団は散り散りになり...
A. ビアス A.Bierce The Creative CAT 訳 「チカモーガ」
...みな散り散りとなつてしまひ...
北條民雄 「道化芝居」
...みな散り散りに立ち去って往つた...
堀辰雄 「曠野」
...散り散りに虫の食つた黄色い毛糸の...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...」と三平が立て続けに述べたてゝゐるにも係はらず大方の見物人は散り散りに逃げ去つて耳も借さなかつた...
牧野信一 「蔭ひなた」
...今其れだけ拝借出来なければ一家散り散りばらばらに成って仕舞わなければなりません...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...皆が散り散りになってしまってはいっそう昔が影も形もなくなってしまうからね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何年かの留守(るす)の間にはこうした人たちも散り散りにほかへ移って行ってしまうだろうと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いよいよ散り散りにそれぞれの自邸へ帰るのであったが気の毒な人ばかりであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...部下とも散り散りになり...
吉川英治 「三国志」
...散り散り舟にも乗りおくれたりした公卿もある...
吉川英治 「私本太平記」
...散り散りになっていた鷓鴣(しゃこ)の群れが...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...散り散りに消え失(う)せる...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...諸方へ散り散りになってしまった...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索