...君臣(くんしん)たがいに散り散りになって...
安藤盛 「三両清兵衛と名馬朝月」
...軍艦は散り散りに...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...常よりも早く散り散りに帰って行った...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「麻酔剤」
...――もう散り散りになってしまっていた...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...羊の群れを散り散りにして...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...みな散り散りに別れるんですって...
中里介山 「大菩薩峠」
...蟻(あり)の穴を蹴返(けかえ)したごとくに散り散りに乱れて前面の傾斜を攀(よ)じ登る...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...戦線に近づくと自動車は散り散りになって...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...耳に散り散りに残つてゐた...
牧野信一 「熱い砂の上」
...散り散りに虫の食つた黄色い毛糸の...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...」と三平が立て続けに述べたてゝゐるにも係はらず大方の見物人は散り散りに逃げ去つて耳も借さなかつた...
牧野信一 「蔭ひなた」
...今其れだけ拝借出来なければ一家散り散りばらばらに成って仕舞わなければなりません...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...皆が散り散りになってしまってはいっそう昔が影も形もなくなってしまうからね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...何年かの留守(るす)の間にはこうした人たちも散り散りにほかへ移って行ってしまうだろうと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...街道筋の旅人もみな散り散りに影を潜(ひそ)めてしまった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...散り散りに消え失(う)せる...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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若山牧水 「小さな鶯」
...諸方へ散り散りになってしまった...
和辻哲郎 「鎖国」
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