例文・使い方一覧でみる「散らばる」の意味

...空気と同じやうに眼に見えないものになつて散らばるんだ... 空気と同じやうに眼に見えないものになつて散らばるんだの読み方
アンリイ・ファブル　Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳「科学の不思議」

...淡い光斑（こうはん）の散らばる小径を... 淡い光斑の散らばる小径をの読み方
梅崎春生「日の果て」

...岩石散らばる荒蕪地の上を転々として転げまわり... 岩石散らばる荒蕪地の上を転々として転げまわりの読み方
海野十三「火星探険」

...尤も喫煙家の製造する煙草の煙はただ空中に散らばるだけで大概あまり役には立たないようであるが...
寺田寅彦「喫煙四十年」

...それは広い平原に散らばる羊に... それは広い平原に散らばる羊にの読み方
中井正一「美学入門」

...道に散らばる旅人の荷物を確と見て... 道に散らばる旅人の荷物を確と見ての読み方
藤野古白藤井英男訳「人柱築島由来」

...暗い水中に赤く散らばるプランクトンや... 暗い水中に赤く散らばるプランクトンやの読み方
アーネスト・ヘミングウェイ　Ernest Hemingway 石波杏訳　Kyo Ishinami 「老人と海」

...いっぽうロス氏の電話を受け取った所轄（しょかつ）署はさっそく管内に散らばる警官に非常通牒（つうちょう）を発してロス兄弟の影を見張らせたが... いっぽうロス氏の電話を受け取った所轄署はさっそく管内に散らばる警官に非常通牒を発してロス兄弟の影を見張らせたがの読み方
牧逸馬「チャアリイは何処にいる」

...閃々（せんせん）としてはるかに散らばる... 閃々としてはるかに散らばるの読み方
林不忘「若き日の成吉思汗」

...しろき骨は水際に散らばるそこに生あるものはただ躍るはだか身の剣ばかり見よ...
フィオナ・マクラウド　Fiona Macleod 松村みね子訳「浅瀬に洗う女」

...枝珊瑚珠のいろに散らばる... 枝珊瑚珠のいろに散らばるの読み方
正岡容「小説　圓朝」

...台所に置かれ居間に散らばる諸道具である... 台所に置かれ居間に散らばる諸道具であるの読み方
柳宗悦「雑器の美」

...でもあちらこちらに散らばる... でもあちらこちらに散らばるの読み方
柳宗悦「全羅紀行」

...その間に黒い枯木が散らばる... その間に黒い枯木が散らばるの読み方
夢野久作「街頭から見た新東京の裏面」

...そして四方に散らばる火の子のように... そして四方に散らばる火の子のようにの読み方
吉川英治「江戸三国志」

...散らばるな」正季は... 散らばるな」正季はの読み方
吉川英治「私本太平記」

...そこで我々は広い床に散らばる石屑の上を注意深く進んでいった... そこで我々は広い床に散らばる石屑の上を注意深く進んでいったの読み方
H. P. ラヴクラフト　H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳「狂気の山脈にて」

...あるいは処々に散らばる赤... あるいは処々に散らばる赤の読み方
和辻哲郎「院展遠望」

「散らばる」の読みかた

「散らばる」の書き方・書き順