...到底倭文子さん達を救い出す余裕はなかったでしょう...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...あわよくば同類を救い出す積りであったかも知れない...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...斯くの如き芸術から民衆を救い出す事にある...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...庄吉までが彼女を救い出すために泥(どろ)まみれになって働いてくれたのと比べると...
谷崎潤一郎 「細雪」
...この状態から「学としての哲学」を救い出すためには...
戸坂潤 「科学論」
...思想を唯物論から救い出すことが出来ると考えるのである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...あなたのお約束じゃありませんか」「救い出す――いつ...
中里介山 「大菩薩峠」
...日記を煙のなかから救い出す...
夏目漱石 「虞美人草」
...一人の女性を救い出す積りでやった仕事で...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...志賀内匠様を救い出す」「証拠があるかい」「……?」「志賀内匠という方が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「三国三教」――ただしユダヤ教はどうだかしらんが――の名誉と権威を救い出すことができるのだ...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...これを救い出すという画策を案出したのであるが...
穂積陳重 「法窓夜話」
...速かに救い出すために殺したのである4)(訳註)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...五日でも十日でも延ばしておいて僕の方から何か大原君を救い出す事が出来るだろうと期しているのであるまいかと思う...
村井弦斎 「食道楽」
...なにかあったんですか」「救い出すんだ」と六郎兵衛は云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...此処に置いては危ないから救い出すんだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「自分を救い出すため...
吉川英治 「三国志」
...謀主たる彼をここから救い出す工夫をするのがあたりまえではないか...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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