...牢(ろう)を破ってあの女を救い出すのを...
芥川龍之介 「偸盗」
...その子供を救い出すただ一つの手だてであるかのような気持ちがして...
有島武郎 「卑怯者」
...ひたすらに雪に埋った四名を救い出すことのみを思いつめた...
石川欣一 「山を思う」
...而も我がセントー・ハヤオを救い出す道なく...
海野十三 「壊れたバリコン」
...妙子を救い出すとか捜し出すとか云うことのために手間取っているのではないであろうか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...「この俺(おれ)自身から彼女を救い出すべきだ!……」意志の力がさっと吹き起こった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...あなたのお約束じゃありませんか」「救い出す――いつ...
中里介山 「大菩薩峠」
...三蔵法師(さんぞうほうし)を救い出すなり)の成否を憂えるだけで...
中島敦 「悟浄歎異」
...鉄三郎様を救い出す工夫がなかったのだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お静を救い出す外はない――お前はまず何処へ見当をつけたものだと思う」平次はさすがに突き詰めておりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お鳥殿を救い出す工夫はあるまいか」「飛(と)んでもないこと――...
野村胡堂 「裸身の女仙」
...作家を救い出すことにある...
宮本百合子 「現代文学の広場」
...かよに当て身をくれて万三郎を救い出すという...
山本周五郎 「風流太平記」
...なにかあったんですか」「救い出すんだ」と六郎兵衛は云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...コッソリと叔父を救い出す方法が発見されない限り……又は...
夢野久作 「鉄鎚」
...自分の注意を引き離すべく……そうして出来るだけ急速に自分の過去を思い出すべく……この苦しみの中から自分自身を救い出すべく……彼女にハッキリした返事を聞かすべく……...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...城内から解兄弟を救い出すことにも腕を貸してくれる約束になっているんです...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ここの住民を現在の不信仰の闇から救い出すためにやって来た...
和辻哲郎 「鎖国」
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