...其随筆も亦彼の鋭い神経と敏い感受性とをよく示して居る...
石井柏亭 「大切な雰囲気」
...今目さきの敏い商売だけをやっているものとは信じない...
海野十三 「火薬船」
...脳の思考力、推理力が進めば、自分に比して遙に筋肉の強いもの、感覚の敏いもの、爪牙の鋭いものに対しても智力によつて容易に打ち勝つことが出来るが、人類が他の動物に打ち勝つたのも、文明人が野蛮人を征服したのも総べて此の方法に依つたのである...
丘浅次郎 「人類の将来」
...敏(さと)い時には狡猾(こうかつ)以上に敏いところはなければならないから...
中里介山 「大菩薩峠」
...耳敏い爺さんは凝然(じつ)と枕を欹(そばた)てました...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...そして利害に敏い眼とを養はれたらしい久治は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...予の不敏いまだこれを明かにしない...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...彼の敏い耳は樹皮の下を掘っている甲虫のかすれ音をきいた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...芸術家の如何なる階層の人もこの自然美の観賞と云う事に敏い眼を持って居て欲しいと思う...
宮本百合子 「雨滴」
...人間より遙かに敏い瞳と...
宮本百合子 「餌」
...敏い感情のみを保ちたいと云う事である...
宮本百合子 「悲しめる心」
...わたしはとても耳敏い性分だもので...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??