...故老のお話を聞いていました...
...彼は故老に相談していたそうです...
...故老の生き方に感銘を受けました...
...故老たちが集まって話し込んでいた...
...故老院で暮らす両親を訪ねてきました...
...何故老婆が死人(しにん)の髮の毛を拔(ぬ)くかわからなかつた...
芥川龍之介 「羅生門」
...土地の故老の語るところによると...
井上円了 「おばけの正体」
...或る物識(ものし)りの故老の言葉を借りると...
海野十三 「東京要塞」
...それは第一に故老博士に対する情誼(じょうぎ)の上から...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...日本の故老SK氏なども...
谷譲次 「踊る地平線」
...故老人が、時々昼寝をしたり、棋(き)を囲んだり、逗留(とうりゅう)客を泊めたりするのに建てたのだと云って「爛柯亭(らんかてい)」と名づけていたその一と棟は、八畳に六畳の次の間があって、母屋へは「く」の字なりに中途で一つ曲っている長い長い渡り廊下でつながっており、此処だけは多少数寄屋風(すきやふう)を取り入れた、洒落(しゃ)れた作りになっていたけれども、決して悪く華奢(きゃしゃ)にはならず、矢張何処(どこ)かに田舎の郷士の家らしい大まかな味のあるのが、何となく好もしい感じがしたが、今度も亦その爛柯亭へ通されて見ると、あれから十数年の時代の光沢(つや)を帯びたせいか、あの時よりも一層落ち着きのある、静かな部屋になっていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...その二十七八の頃には三之助(親父の名)は村の為めに不利な事ばかり企らんでならぬ故いつそ筵(こも)に巻いて千曲川(ちくまがは)に流して了はうではないかと故老の間に相談されたほどの悪漢であつたといふ事である...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...むかし蜀山人が碑の全文を里言葉でつくつた遊女なにがしの墓のある事を故老から聞き伝へて...
永井荷風 「里の今昔」
...むかし蜀山人が碑の全文を里言葉でつくった遊女なにがしの墓のある事を故老から聞き伝えて...
永井荷風 「里の今昔」
...古譚詩は凡てH氏が島々の故老に尋ねて歩いて...
中島敦 「環礁」
...故老によっては、馬を追う人の姿や曳綱まで教えてくれたが、そう言われれば全くそう見えるのも面白い...
中村清太郎 「残雪の幻像」
...書いたものにも故老の話にも語り伝えましたが...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...実は当時の故老先生とか云(い)う人に序文でも書かせた方が宜(よ)かったか知れないが...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...市の故老に聞いて見ると...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「十三時」
...出羽にてトンヘビなどいえるものこれなり(熊楠故老に聞く...
南方熊楠 「十二支考」
...門下の中でも一番の故老らしい品のいい二人の老人が...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...「只圓は私を教えてくれた他の故老たちと違って...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...今も土地の故老がよく覚えていることだが...
吉川英治 「三国志」
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