...故老のお話を聞いていました...
...彼は故老に相談していたそうです...
...故老の生き方に感銘を受けました...
...故老たちが集まって話し込んでいた...
...故老院で暮らす両親を訪ねてきました...
...土地の故老の語るところによると...
井上円了 「おばけの正体」
...そこで村の故老などにいろいろ聞きあわした末...
海野十三 「三人の双生児」
...それは第一に故老博士に対する情誼(じょうぎ)の上から...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...故老の話では四五十年前にも一度あったが...
田中貢太郎 「簪につけた短冊」
...故老人が、時々昼寝をしたり、棋(き)を囲んだり、逗留(とうりゅう)客を泊めたりするのに建てたのだと云って「爛柯亭(らんかてい)」と名づけていたその一と棟は、八畳に六畳の次の間があって、母屋へは「く」の字なりに中途で一つ曲っている長い長い渡り廊下でつながっており、此処だけは多少数寄屋風(すきやふう)を取り入れた、洒落(しゃ)れた作りになっていたけれども、決して悪く華奢(きゃしゃ)にはならず、矢張何処(どこ)かに田舎の郷士の家らしい大まかな味のあるのが、何となく好もしい感じがしたが、今度も亦その爛柯亭へ通されて見ると、あれから十数年の時代の光沢(つや)を帯びたせいか、あの時よりも一層落ち着きのある、静かな部屋になっていた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...故老たちはそれを聞いて...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...彼の友人なる維新革命前の故老曰く...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...むかし蜀山人が碑の全文を里言葉でつくった遊女なにがしの墓のある事を故老から聞き伝えて...
永井荷風 「里の今昔」
...書いたものにも故老の話にも語り伝えましたが...
野村胡堂 「黄金を浴びる女」
...敢(あへ)て故老を俟(ま)つまでもなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...第一部 治承四年より承元前後まで此部は諸家の記録及故老の物語を參照して日記體に編述せし者なるべく吾妻鏡中趣味尤津々たれども從ひて潤飾の跡多く北條氏の爲に曲筆をなせし個所少からず第二部 建暦前後より延應の前後まで此部は追記の個處も曲筆も第一部よりは少し...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...慶應義塾先進の故老生が懐旧会とて芝紅葉館に集会のとき...
福澤諭吉 「〔気品の泉源、智徳の模範〕」
...出羽にてトンヘビなどいえるものこれなり(熊楠故老に聞く...
南方熊楠 「十二支考」
...京都の故老にはこの桜を知る者は少なからず...
柳田國男 「信濃桜の話」
...門下の中でも一番の故老らしい品のいい二人の老人が...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...「只圓は私を教えてくれた他の故老たちと違って...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...◇只圓翁の「山姥」と「景清」が絶品であった事は今でも故老の語艸(かたりぐさ)に残っている...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...今も土地の故老がよく覚えていることだが...
吉川英治 「三国志」
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