...ある人が何故に相談しなかったときいたら...
愛知敬一 「ファラデーの伝」
...經驗を内化するが故に外化する祕義を攫んでゐる人でなければならない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...故に今の場合、運動の様相は動力学に準じて決定されるものである...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...故に世界は物理的空間に他ならない...
戸坂潤 「科学方法論」
...故に伯は多數の信服者を作る能はざりしも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その私の直観は何故にさう云ふのであらう?――私の直観は...
中原中也 「我が詩観」
...故にこれらの各要素の生成機構が分れば...
中谷宇吉郎 「雪」
...故に彼等はこの点から...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...何故に守銭奴は失はれたる金銭について歌ふことはできないか? 至つて簡単である――たとひ彼がその損失について歌つたとしたところで...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...故にこの書は最も広く行われ...
穂積陳重 「法窓夜話」
...歌よみは歌より外の者は何も知らぬ故に...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...何故にとは問うな...
松永延造 「職工と微笑」
...そしてそれ故に存在がこれらの學問に向つて提起する課題は...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...いったい彼が何故にあれほど剣道に達しているかということを不思議がった...
室生犀星 「天狗」
...おのれも亦(また)伯が当時の免官の理由を知れるが故に...
森鴎外 「舞姫」
...愛は聖者の教えであるが故に深いのではない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...定まった工程で描くが故に早いのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...――故に、今は兵を分けず、一陣一挙の力を堅(かた)めて、敵が二途いずれに出るかを、観(み)ているべきです)と、いうにあった...
吉川英治 「新書太閤記」
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