...故に彼らは、政治上の實際においては、勞働階級に對する壓迫的立法に加擔し、また日常の生活においては、そのあらゆる立派な口上にも似ず、黄金の林檎を拾ひ集め、眞理や正義や名譽を、羊毛や砂糖やジャガ芋酒と交易することを辭しなかつた...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...故にこの戦いは必ず勝つと思う...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...私はこの世で、いちばん不健康な、まっくらやみの女かも知れませぬけれど、また、その故にこそ、最も高い、まことの健康、見せかけでない、たくましい朝を、知っているように存ぜられます...
太宰治 「古典風」
...形而上学故に固定して考えられた所謂「客観的妥当性」などにあるのではなくて...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...故にそれは全体に対する部分でなければならない...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...故に成る事ならば...
西周 「情智關係論」
...矛盾的自己同一的なるが故に...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...故に教育、或は學問の目的として此の裝飾を重んずることは、至當な事であらうと思ふ...
新渡戸稻造 「教育の目的」
......
野口雨情 「野口雨情民謡叢書 第一篇」
...故にもし感情のみが高調して...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...故に宗祇によって...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...それ故に過程的なるものの解明はいつでも常住的なるものへの方向においてなされている*...
三木清 「科学批判の課題」
...それ故に親鸞は第十九願を「至心発願の願となづくべきなり」というのである...
三木清 「親鸞」
...それ故にハイデッガーの立場は却てキェルケゴールの立場に於て徹底するとも云はれよう...
三木清 「歴史哲學」
...故にフ氏が思うたほど...
南方熊楠 「十二支考」
...「お前だけは身分高くまた勘定奉行であるが故に助けてやる」と申し送った...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...土地の人の心を豊かにした故に...
柳田国男 「海上の道」
...何故にこっちから進んで引っかかって行ったか……...
夢野久作 「冗談に殺す」
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