...より放恣なる王安石也...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...俺は又テマに囘顧して餘りに放恣なる開展を抑へる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...……自己克服、いひかへれば過去一年間の、あまりに安易な、放恣な、無慚な身心を立て直さなければなりません、……アルコールでさへ制御し得なかつた私ではなかつたか...
種田山頭火 「其中日記」
...)三以上は、神代の物語や上代の歴史やに関する固陋な、または放恣な、主張についていったのであるが、これと同じような主張は、例えば大化改新とか南北朝の争とか下っては明治維新とかいう後代の歴史上の問題に関しても、また行われていたが、今はそれらにはふれないことにする...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...かの固陋な放恣な主張の宣伝せられたのと...
津田左右吉 「日本歴史の研究に於ける科学的態度」
...そこに立場相互間の放恣な無政府状態が出現しなければならぬ理由もあったのだ...
戸坂潤 「科学論」
...恍惚として驕りあがつた放恣な美女が...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...辛抱強い研究と十分立証された証拠に代えるに放恣な空想と無根拠な主張をもってすれば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...青年の客気にはやった放恣な生活...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...その放恣な矢を石牢の中へまで放ったのは...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...最も狂暴なタイラントや最も放恣な遊蕩児のしそうなことまでも...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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