...達雄は放心したようにじっと手紙を見つめている...
芥川龍之介 「或恋愛小説」
...放心したように往来へ立ちすくんでしまいました...
芥川龍之介 「二つの手紙」
...放心したように夕空を見上げていた...
梅崎春生 「狂い凧」
...すっかり放心したように坐っていた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...放心したように此方を見詰めている...
中島敦 「環礁」
...眼だけ放心したように虎の方を見据(みす)えている...
中島敦 「虎狩」
...ときどき食堂でまるで放心したように立っているなら...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...放心したようになって急いでそれに腰を下ろし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...と彦太郎が放心したように答えると...
火野葦平 「糞尿譚」
...放心したようになっていたのです...
平林初之輔 「華やかな罪過」
...そのまま放心したように...
山本周五郎 「その木戸を通って」
...放心したように力を失い...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...放心したように闇のどこかを見まもっていた...
山本周五郎 「風流太平記」
...放心したように坐っていた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...彼は放心したように...
山本周五郎 「山彦乙女」
...これらのことを、彼は黙って、放心したように、脇から眺めていた...
山本周五郎 「夕靄の中」
...放心したように彼は何も考えていなかった...
横光利一 「旅愁」
...むしろ放心したように前の泉を見つめていた...
吉川英治 「源頼朝」
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