...或るものは真中から縁の方へ放射状になつた皺になつてゐる...   
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」 
...五人の全裸の美女は、そうして頭を寄せ合って、放射状に、長々と横たわっていた...   
江戸川乱歩  「影男」 
...なおその他に数本の茎がその一本の根から放射状に出ていることで...   
高浜虚子  「俳句の作りよう」 
...羽毛が放射状に生えてる顔盤の中の真丸な眼が...   
豊島与志雄  「古木」 
...放射状にたてた幾十の帆柱は無数の綺麗(きれい)な鱗茸(りんじょう)をつらねて...   
中勘助  「小品四つ」 
...形はしゅろの葉を小さくしたような形で、まっすぐな葉が、放射状に広がり、そういう群が点々として一面にちらばっている...   
中谷宇吉郎  「雪の化石2」 
...臍から放射状に拡がり...   
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」 
...そこから四方へ放射状に低くなっている...   
久生十蘭  「南極記」 
...残照のまっすぐな光が車の輻(や)のように放射状に幾条も空へのぼっていた...   
山川方夫  「その一年」 
...董とチューリップの放射状に開いている花壇を通り...   
横光利一  「旅愁」 
...放射状に大通りが八方へ通っているでしょう...   
横光利一  「旅愁」 
...奉天駅から放射状に浪華平安の二大街を貫通し...   
與謝野寛・與謝野晶子  「満蒙遊記」 
...車輛(しゃりん)の放射状になった軸の一つにその男の掌(て)だけが...   
蘭郁二郎  「鉄路」 
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