...彼はどこへ行くにも放埓な人だ...
...放埓な行動が過ぎた結果、彼は辞職することになった...
...彼は放埓な物言いで周りを困惑させていた...
...放埓な生き方をして人生を楽しむこともできるが、それにはリスクもある...
...放埓な性格を持つ人と付き合うのは大変だ...
...その放埓に欺かれた同志の疑惑をも解かなければならなかった...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...ねばねばしたまぼろしとつめたくひかる放埓とが...
大手拓次 「藍色の蟇」
...そして特許権というわたしの御祝儀を罵った下郎や放埓者たちは...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...そりゃこそ頬邊(ほっぺた)へ放埓(みだら)な血(ち)めが上(のぼ)るわ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...その同僚弁護士の風采が放埓なというほどではないにしても無頓著でじだらくなのを差引すれば...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...つまりやくざで放埓なばかりでなく...
豊島与志雄 「作家的思想」
...ただ彼らの仕事と安静とを邪魔する放埓(ほうらつ)にたいしてだけ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...正彦は相当な財産があるにまかせて放埓になり...
豊島与志雄 「鳶と柿と鶏」
...そんな気持だから生活が放埓になるのだと云わるれば...
豊島与志雄 「不肖の兄」
...大西が最も自由放埓な意見を吐いた...
豊島与志雄 「別れの辞」
...放埓な認識とである...
豊島与志雄 「別れの辞」
...しかし、それはよい方のことばかりいつたので、奴氣質とはなにかと、字典を開くと、放埓、無頼の氣質、折助根性(をりすけこんじよう)とある...
長谷川時雨 「凡愚姐御考」
...或るときは我々人間につきものの放埓(ほうらつ)な欲望や不完全がもたらす内部の困難と戦おうと望む...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(a)わたしがはまりこんでいる放埓は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ただ僅かに放埓を調整し他の不徳がそこにまじるのを妨げるだけなのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その数は我々人間の放埓や無分別などがもたらすものにくらべて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...放埓(ほうらつ)な日を送って育った...
吉川英治 「三国志」
...彼の息子が放埓な堕落僧となったりして...
吉川英治 「小説のタネ」
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