...放って置くのは、いけないことだ...
太宰治 「女生徒」
...今となってはそれも放って置く訳には行かなかった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...放って置くと云う訳には行くまい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...好加減(いいかげん)にして放って置く...
夏目漱石 「それから」
...それが曝露(ばくろ)したので、本人は無論解雇しなければならないが、ある事情からして、放って置くと、支店長にまで多少の煩(わずらい)が及んで来そうだったから、其所で自分が責(せめ)を引いて辞職を申し出た...
夏目漱石 「それから」
...元の通りに放って置く癖があった...
夏目漱石 「それから」
...怒らないで放って置くべきものだと...
夏目漱石 「それから」
...宅(うち)の方の所置をそのままにして放って置く事に極めた...
夏目漱石 「それから」
...恐ろしい結末「十日も放って置くと...
野村胡堂 「大江戸黄金狂」
...「八、放って置くと、又何が始まるかわからない、お前が口をきいて、お組師匠を隣の部屋まで通して貰うがいい」平次は見兼ねて仲裁案を出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あれを放って置くのは怠慢だ」と言って来ましたが...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...そんなふうに放って置くわけには行かないので...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ああいう放縦な日常の中へ放って置くわけにはゆかないから...
久生十蘭 「キャラコさん」
...皇帝の通信を妨げているような事情がもし日本の側にあるのだとすれば……これァこの儘に放って置くわけにはゆかん...
久生十蘭 「魔都」
...そのまま放って置くくらいなら...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...あのままに放って置く気はない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...今度は答えないで放って置く)未納...
森本薫 「華々しき一族」
...他人事の様に放って置くからよ」と言うのを大吉の傍の半次が...
山中貞雄 「中村仲蔵」
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