...手もとにない樗牛の本が改めてまた読みたかった...
芥川龍之介 「樗牛の事」
...わたしはその間違いを指摘されたところで今更改めようとは思わない...
上村松園 「芸術三昧即信仰」
...門の標札が落ちていやしないかと改めて見...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...改めて今度は上奏運動反対の声明をすることにしたのである...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...茲に改めて云うには及びますまい...
豊島与志雄 「肉体」
...そこで、いい気持そうにお婆さんは唸(うな)りながら、面(かお)を拭いて、こちらをながめておりましたが、今、与八が自分の草鞋を押戴いて棚の中へ納めたのを見て、一時、眼を皿のようにしましたけれども、また、改めて、にっこりと心持のよい笑い方をして納まってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...しとやかなのも病身故であらうと思ふと又改めて切ない哀れな心持になる...
長塚節 「旅の日記」
...間もなく衣服を改めて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...平次の助力で平和な幸せな日を取戻したことは改めて書くまでもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ドツシリ重くて」九平次は改めて店から入つて行きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...清川純は昔ながらの美しい笑顔で之に応じたが、改めて答えた...
浜尾四郎 「正義」
...彼女は「お衣裳(トアレット)」と呼んでゐた自分の上衣(うはぎ)全部をソフィイに改めさせて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...講談に馬秀改め小金井芦洲...
正岡容 「吉原百人斬」
...是枝恭二の細君だ」「知らないな」「ふむ」改めて...
宮本百合子 「刻々」
...だから自分が改めて結婚を申し込むつもりである...
山本周五郎 「はたし状」
...「どうぞ」改めて...
吉川英治 「親鸞」
...十返舎(ぺんしゃ)一九(いっく)と改めて...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...主従の血はこんなにも濃いものだったかと改めて知った...
吉川英治 「源頼朝」
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