...物を攫(つか)まんとて飛びかける鷲(わし)の如し」との悲歎の語が二十五...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...生命の攫まれてゐない...
相馬御風 「実物と模型」
...持つたものをしつかり攫(つか)むことが難かしい...
田山録弥 「心の絵」
...そんなものは鬼にでも攫(さら)われろだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「追放されて」
...わが手の攫み取りしもの天より遠く地の上に*投げ落されて氣は絶えぬ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...鷲鳥(しちょう)の一抓一攫(いっそういっかく)を免れたるか...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...鹽を手に攫んで來た時自分は胡桃澤君を顧みて...
長塚節 「記憶のまゝ」
...……「おい海嘯であすこいらの宿屋がすっかり波に攫(さら)われる事があるかい」自分は本当に心配の余り下女にこう聞いた...
夏目漱石 「行人」
...そうしてある奴はなんこを攫(つか)む...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...鶴の噴水事件の人気はすっかり夕陽新聞に攫われて了うことになった...
久生十蘭 「魔都」
...ちょいと手に攫(つか)めると云う為事で...
フレデリック・ブウテ Frederic Boutet 森鴎外訳 「橋の下」
...但(ただし)第三基は第二基よりも攫者に近く本基は第三基よりも獲者に近きをもって通過せんとするには次第に危険を増すべし...
正岡子規 「ベースボール」
...スイスの一部では最後の稈(わら)一攫(つか)みを苅り取った人を麦の山羊と名付け...
南方熊楠 「十二支考」
...八の臂(ひぢ)を攫(つか)まへた...
森鴎外 「金貨」
...4590わたくしを攫まえて縛りましたわ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...小料理屋からでも攫(さら)ってきたんだろうさ」「それならまだしもさ...
山本周五郎 「季節のない街」
...モリエエルは机上の稿本を攫(つか)んで足下(あしもと)に抛(なげう)ち長大息(ちやうたいそく)して長椅子(デイン)に倒れる...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...暴力のあらしが娘の悲鳴をつつんで手の届かぬ所へ遠く攫(さら)ッて行ってしまった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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