...一月經つか經たぬに社内に紛擾が持上つた...
石川啄木 「病院の窓」
...鳴神(なるかみ)の都の騒擾(さやぎ)...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...鳩便がつたえてきたとおり敵軍が無電通信を妨害するため空中擾乱(じょうらん)を起す電波を発明したのにちがいない...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...近よって細かく検すれば実際は醜き大紛擾であることを発見することもはなはだ多い...
丘浅次郎 「いわゆる自然の美と自然の愛」
...遠く聞えていた仄かな擾音が...
豊島与志雄 「真夜中から黎明まで」
...内心の擾乱(じょうらん)と外部の深い平静とをもって...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...遠くの騒擾の響きはまた急に高まった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分が栗毛虫を投げ込んだ時に饑に向つて居つたので柵中の騷擾は非常である...
長塚節 「栗毛虫」
...それゆえ、維新のあと十年という長いあいだ、大小の内乱、擾乱が、全国にわたって生じたのである...
蜷川新 「天皇」
......
逸見猶吉 「逸見猶吉詩集」
...そこでおれは擾乱(じょうらん)の呪詛(じゅそ)をかけて地水火風を呪った...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「沈黙」
...将(は)た人が馬と驢を飼い擾(なら)すに...
南方熊楠 「十二支考」
...江戸の騒擾(そうじょう)は名状すべからざるものがあった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...かくも迅速になされたる現在のこの擾亂は...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...禁門堂上の騒擾(そうじょう)もきわめて軽微にすんだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...洛中はなお戦乱の余波に騒擾(そうじょう)を極めているが...
吉川英治 「源頼朝」
...はるかに小さい地方的の一騒擾(そうじょう)と見なしていた...
吉川英治 「源頼朝」
...紛々たる酒気と囂々たる騒擾とをもって眠りを驚かす一群を見て嫌悪の念に堪えなかった...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??