...正造もまた騒擾の中にあって叱怒号し田中鎮台の名を轟かしたが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...こうして今鉄平の解散命令から、本堂内の騒擾、翌朝の出発に到る間の各被告の罪状を一々論述して、さらに邑設郡役所、館林警察署に於ける経緯に及んだ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...間もなく騒擾(そうじょう)部隊という名に変えられた...
高見順 「いやな感じ」
...岩面に草木があっては音波を擾乱(じょうらん)するから反響が充分でなくなる事も多くの物理学生には明らかである...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...其擾亂を鎭せしむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...黒竜江(こくりゅうこう)の両岸を擾(みだ)し...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...レザノフ以來の紛擾が解決したわけである...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...人間の擾乱は、水中に投ぜられた小石のようにその中に没する...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...おつぎは隣(となり)の庭(には)の騷擾(さうぜう)を聞(き)いた...
長塚節 「土」
...特に怖れられたのは総ての3元素に擾乱のある熱病であり...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...一九一四―一八の世界大戦によって惹き起されたバルカン半島における政治的乃至領土的紛擾の際にも...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...而して其不和争擾(そうじょう)の衝(しょう)に当る者は其時の未亡人即ち今日の内君にして...
福沢諭吉 「新女大学」
...」彼自身の擾(みだ)れた考へから離れて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...甲論乙駁(こうろんおつばく)喧擾(けんじょう)を極めたるは世人をしてやや歌界に注目せしめたる者あり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...近人ヲ擾亂セシムルニ至ル...
南方熊楠 「作文三篇」
...春の空気の擾乱です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これで諸国の残党の騒擾(そうじょう)が少しでもやむだろうか...
吉川英治 「私本太平記」
...市内の騒擾が主として心理的な不安に基くことを...
和辻哲郎 「鎖国」
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