...吾人の内界には騷擾があり醗酵があり憤激がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...いかにも好んで騒擾をこととするもののように思われるだろう...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...というような紛擾の後に...
大杉栄 「続獄中記」
...毎日の新聞に出て来る無数の紛擾も...
丘浅次郎 「人間生活の矛盾」
...奇妙なこの杯は、いまも副総長室のテーブルの上に置かれ、これを見る世々のイギリス人に、過去の騒擾と、国史の悠久を思い起こさせる物となっている...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...実に露国の北辺を侵擾したるに拠る...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...九旬の會期唯だ怒罵忿恚の聲を以て喧擾したるに過ぎざりき是れ他なし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...周囲の騒擾(そうじょう)のなかに...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...自由な朗らかな知力が――「際限なく擾乱(じょうらん)する心に残存する中心の平穏」が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そしてこの鎮圧はかなりの騒擾(そうじょう)を起こし...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...紛擾(ふんじょう)の事...
夏目漱石 「三四郎」
...四年に亙る江戸の騷擾者三十幾人は一と晩のうちに縛られてしまつたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...たいへんな政治的擾乱(ブールヴェルスマン・ポリチック)が起きるのです...
久生十蘭 「犂氏の友情」
...我々は立ちどころに彼等の擾乱作用を理解するであろう...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...樵歌に「予因事徙居都下二旬余、不堪擾雑、復返西峨、寓任有亭、翌賦呈宣上人」の詩がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...このときの混乱と騒擾(そうじょう)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...あとに不幸な紛擾の種を残したのである...
和辻哲郎 「鎖国」
...大友家の内部に激烈な紛擾を巻き起すに至ったのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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