...職工共の紛擾(ごた/\)が珍しくなく...
石川啄木 「菊池君」
...小金ヶ原開墾地の紛擾事件で農民諸君がボロをまとい蒼い顔して病院へ訴えに来た...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...どこまでもこの運動を継続し、幸に予防工事の効果があらわれたら、わしはあまんじて、野心家、騒擾を好む者、先見の明のない愚物、なんとでも世の謗(そしり)を受けよう」「はア……」「私は名のために働く者でない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...大擾亂を呈して過ぎ去つたあとのやうに一つも殘さず...
千家元麿 「自分は見た」
...不安な擾乱(じょうらん)をもって...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...其の紛擾に對して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...將に來るべき總選擧の紛擾は國民の心を痛ましめ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...訳の分らない擾乱から彼がほっと我に返った時...
豊島与志雄 「二つの途」
...それが雲の中に細かい擾乱を生ずるので...
中谷宇吉郎 「雨を降らす話」
...折しも騒擾の極に達した往来へ跳び出して行った...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...騷擾重たい大きな翼(つばさ)をばたばたしてああなんといふ弱弱しい心臟の所有者だ花瓦斯のやうな明るい月夜に白くながれてゆく生物の群をみよそのしづかな方角をみよこの生物のもつひとつの切なる感情をみよ明るい花瓦斯のやうな月夜にああなんといふ悲しげな いぢらしい蝶類の騷擾だ...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...紛擾をある程度でとどめて置きたい...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...擾乱誘惑の害なき能(あた)わず...
箕作秋坪 「教育談」
...竹は嫋(たお)やかだからその擾乱の様がいやに動的ぽいことだ...
宮本百合子 「雨と子供」
...この現象についてミルンは海底の擾乱のためといい...
武者金吉 「地震なまず」
...坂東一帯の騒擾は...
吉川英治 「平の将門」
...はるかに小さい地方的の一騒擾(そうじょう)と見なしていた...
吉川英治 「源頼朝」
...紛擾のきっかけを作ったのは...
和辻哲郎 「鎖国」
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