...今度はひとまずこれで擱筆(かくひつ)...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...締切日の最後の時間になったので擱筆する...
宇野浩二 「それからそれ」
...その彼の意氣軒昂たる上京を以て作者は擱筆しようと思つて居ります...
太宰治 「「惜別」の意圖」
...まずこのへんで擱筆(かくひつ)して余は他の機会に譲ることとする...
寺田寅彦 「科学と文学」
...これで擱筆(かくひつ)する外はない...
寺田寅彦 「学位について」
...與へられた枚數が盡きたから、こゝで擱筆する...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...左の言葉を手帖より抜書きして擱筆することとする...
中原中也 「詩と其の伝統」
...概略を尽くしたので擱筆する...
中山太郎 「穀神としての牛に関する民俗」
...これに関する一挿話を掲げて擱筆する...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...既に与えられた紙幅を越えたのでこれらはまたの機会に譲るとして擱筆する...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...そうなれかしと祈りつつ擱筆いたします...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...脱線してきたからこの辺で擱筆...
平林初之輔 「ヂユパンの癖とヴァンスの癖」
...作者附記――こゝで擱筆しては竜頭蛇尾のそしりを逃れぬが...
牧野信一 「早春のひところ」
...彼の家にまで送り届けて擱筆(かくひつ)しなければならない...
百瀬慎太郎 「案内人風景」
...そんならこれで擱筆する...
クスミン Mikhail Alekseevich Kuzmin 森林太郎訳 「フロルスと賊と」
...もう夜が白(しら)けかかって脳味噌がトロトロになりましたから擱筆(かくひつ)します...
夢野久作 「少女地獄」
...擱筆(かくひつ)させた...
吉川英治 「新書太閤記」
...執筆七年の擱筆を無事に見...
吉川英治 「年譜」
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頭の先から足の先まで 虫の知らせ イロハのイ
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