...鶏鳴を聞きつつ擱筆(かくひつ))...
有島武郎 「カインの末裔」
...今度はひとまずこれで擱筆(かくひつ)...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...時歳末に際して予期の如く事件を発展せしむる能はず茲(ここ)に一先づ擱筆するに到れるは作者の多少遺憾とする所なり...
石川啄木 「鳥影」
...これで擱筆致します...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラー Franz Gerhard Wegeler、エレオノーレ・フォン・ブロイニング Eleonore von Breuning、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...貴下の忠實なる僚友 S. W. として擱筆す...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...(大正三年二月十三日夜十一時半擱筆)...
高浜虚子 「子規居士と余」
...その彼の意氣軒昂たる上京を以て作者は擱筆しようと思つて居ります...
太宰治 「「惜別」の意圖」
...まずこのへんで擱筆(かくひつ)して余は他の機会に譲ることとする...
寺田寅彦 「科学と文学」
...與へられた枚數が盡きたから、こゝで擱筆する...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...夜一時十五分擱筆とある...
長塚節 「十日間」
...左の言葉を手帖より抜書きして擱筆することとする...
中原中也 「詩と其の伝統」
...概略を尽くしたので擱筆する...
中山太郎 「穀神としての牛に関する民俗」
...既に与えられた紙幅を越えたのでこれらはまたの機会に譲るとして擱筆する...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...先づ是にて擱筆可仕侯...
蜷川新 「天皇」
...その他遺憾の節も多いが今は仮りに擱筆する...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...まづ是にて擱筆(かくひつ)...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...もう夜が白(しら)けかかって脳味噌がトロトロになりましたから擱筆(かくひつ)します...
夢野久作 「少女地獄」
...擱筆(かくひつ)させた...
吉川英治 「新書太閤記」
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