...鶏鳴を聞きつつ擱筆(かくひつ))...
有島武郎 「カインの末裔」
...今度はひとまずこれで擱筆(かくひつ)...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...茲に一先づ擱筆するに到れるは作者の多少遺憾とする所なり...
石川啄木 「鳥影」
...ここで擱筆(かくひつ)する...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...白銅貨の効用は甚だ多種なるも約束の紙数に達したれば擱筆(かくひつ)する...
海野十三 「白銅貨の効用」
...貴下の忠實なる僚友 S. W. として擱筆す...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...その彼の意氣軒昂たる上京を以て作者は擱筆しようと思つて居ります...
太宰治 「「惜別」の意圖」
...與へられた枚數が盡きたから、こゝで擱筆する...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
...夜一時十五分擱筆とある...
長塚節 「十日間」
...概略を尽くしたので擱筆する...
中山太郎 「穀神としての牛に関する民俗」
...これに関する一挿話を掲げて擱筆する...
中山太郎 「獅子舞雑考」
...既に与えられた紙幅を越えたのでこれらはまたの機会に譲るとして擱筆する...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...脱線してきたからこの辺で擱筆...
平林初之輔 「ヂユパンの癖とヴァンスの癖」
...作者附記――こゝで擱筆しては竜頭蛇尾のそしりを逃れぬが...
牧野信一 「早春のひところ」
...こゝで小説らしく擱筆するまでもなく一言の附記を要するだらう...
牧野信一 「剥製」
...そんならこれで擱筆する...
クスミン Mikhail Alekseevich Kuzmin 森林太郎訳 「フロルスと賊と」
...もう夜が白(しら)けかかって脳味噌がトロトロになりましたから擱筆(かくひつ)します...
夢野久作 「少女地獄」
...擱筆(かくひつ)させた...
吉川英治 「新書太閤記」
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