...こうしてやっと最後の筆を擱(お)いたのが...
上村松園 「画道と女性」
...もう筆を擱きませう...
竹久夢二 「砂がき」
...清吉は漸く絵筆を擱(お)いて...
谷崎潤一郎 「刺青」
...私は「北極星号」のこの航海日誌の筆を擱(お)く...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...革命が擱坐(かくざ)するや...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...列伝(れつでん)第七十太史公(たいしこう)自序の最後の筆を擱(お)いたとき...
中島敦 「李陵」
...先づ是にて擱筆可仕侯...
蜷川新 「天皇」
...ラ・メデュウズが擱坐した瞬間から...
久生十蘭 「海難記」
...指揮者を脅迫して端艇を擱坐させ...
久生十蘭 「海難記」
...論旨の是非は擱(お)き...
福沢諭吉 「女大学評論」
...其便不便(そのべんふべん)は暫(しばら)く擱(さしを)き...
福澤諭吉 「改暦辨」
...その罰の当否はしばらく擱(さしお)き...
福沢諭吉 「学者安心論」
...』私は筆を擱く、それから一寸考へて、『御返事を下さい...
水野仙子 「道」
...奈何(いか)なる用事をも擱(さしお)いて玄関へ見に出たそうである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...其後に至りて所謂拮据(きつきよ)二十余年改刪(かいさん)補正幾回か稿を改めしは固より疑ふべからずと雖も筆を落すの始より筆を擱(お)くの終りに至るまで著者の胸中には毫末(がうまつ)も封建社会革命の目的若くは其影すらもあらざりしなり...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...動物園内の珈琲店(キヤツフエ)の一卓で僕は今此(この)筆を擱(お)いた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...いま筆を擱(お)いたかのように...
吉川英治 「私本太平記」
...前篇にて一応筆を擱(お)く...
吉川英治 「年譜」
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