...殆んどあらゆる近代の藝術を擯斥した(「藝術とは何ぞや」...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...豫め彼自身の燃ゆるが如き心臟によつて端的に擯斥されたものである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...さうして彼はこの擯斥を裝ふに「多數との不一致」を以つてするのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...或は基督教会一般より非常の人望を有する高徳者より無神論者として擯斥(ひんせき)せられ...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...レーンが此処を訳したために擯斥(ひんせき)されたのは一往当然なことである...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...もしわれらの如き文学者にしてかくの如き事を口にせば文壇は挙(こぞ)って気障(きざ)な宗匠(そうしょう)か何ぞのように手厳(てひど)く擯斥(ひんせき)するにちがいない...
永井荷風 「日和下駄」
...父兄より擯斥せられてゐたが故に...
永井荷風 「来訪者」
...道徳的にさへも罪惡として擯斥される...
萩原朔太郎 「詩に告別した室生犀星君へ」
...文壇的人非人(にんぴにん)として擯斥(ひんせき)された...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...情け知らずの人非人として世に擯斥(ひんせき)せらる可きが故に...
福沢諭吉 「新女大学」
...長官に対して不従順全体今度の亜米利加(アメリカ)行(こう)に就(つい)て斯(か)く私が擯斥(ひんせき)されたと云うのは...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...この敵方の人物を擯斥(ひんせき)せざるのみか...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...其様(そん)な不見識な事は私の尤も擯斥(ひんせき)する所だったが...
二葉亭四迷 「平凡」
...俳句の古調を擬する者あれば「古し」「焼直しなり」などとて宗匠輩(はい)は擯斥(ひんせき)すめり...
正岡子規 「俳諧大要」
...単にその理屈的なるの点においてこれを擯斥す...
正岡子規 「俳諧大要」
...何故に滑稽は擯斥すべきか...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...のみならずこの種の地方語はいわゆる田舎言葉としておいおい擯斥(ひんせき)せらるるようになった...
柳田國男 「地名の研究」
...昔ならその生徒を同級生が擯斥(ひんせき)するか...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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