...感情家(センチメンタリスト)らしい臭味を擯けて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...ただにこれを擯斥するのみならず...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...名誉の絶頂から擯斥(ひんせき)の谷底に追い落され...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...取るにも足らぬヤクザ者として町内でも擯斥(ひんせき)されたものでありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...世間が私通や不品行を擯斥(ひんせき)するのを偏見だというのか?」「そうとも...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...これらの船を冒昧に排擯(はいひん)し給わば...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...父兄より擯斥せられてゐたが故に...
永井荷風 「来訪者」
...右を見ても左を見ても人は我を擯斥(ひんせき)しているように見える...
夏目漱石 「野分」
...一概に擯斥(ひんせき)する者あり...
福沢諭吉 「旧藩情」
...主戦論者は大抵(たいてい)皆(みな)擯(しりぞ)けられて或(あるい)は身を殺したる者もありしに...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...これを擯斥(ひんせき)して近づけざるのみか...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...この敵方の人物を擯斥(ひんせき)せざるのみか...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...偉い人は之を動物的の愛だとか言って擯斥(けな)されるけれど...
二葉亭四迷 「平凡」
...俳句の古調を擬する者あれば「古し」「焼直しなり」などとて宗匠輩(はい)は擯斥(ひんせき)すめり...
正岡子規 「俳諧大要」
...地ぐちシヤレを擯斥(ひんせき)するわれらの作と...
正岡子規 「人々に答ふ」
...然るに所謂歌よみ等の之を擯斥(ひんせき)するは其趣向の滑稽なりとの理由による者にやあらん...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...忠誠直(かうちやく)之者は固陋(ころう)なりとして擯斥(ひんせき)せられ...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...或いは我々に近づき或いはまた擯斥(ひんせき)し...
柳田国男 「山の人生」
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