...殆んどあらゆる近代の藝術を擯斥した(「藝術とは何ぞや」...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...さうして彼はこの擯斥を裝ふに「多數との不一致」を以つてするのである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...感情家(センチメンタリスト)らしい臭味を擯けて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...名誉の絶頂から擯斥(ひんせき)の谷底に追い落され...
江戸川乱歩 「一枚の切符」
...ロクを死に神と呼んで擯斥(ひんせき)していたのに...
高見順 「いやな感じ」
...取るにも足らぬヤクザ者として町内でも擯斥(ひんせき)されたものでありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...世間が私通や不品行を擯斥(ひんせき)するのを偏見だというのか?」「そうとも...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...しかしてまた傍観者のこれを擯斥(ひんせき)せざるのみならず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...これらの船を冒昧に排擯(はいひん)し給わば...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...擯斥すべきものとなる...
豊島与志雄 「愉快な話」
...父兄より擯斥せられてゐたが故に...
永井荷風 「来訪者」
...これを擯斥(ひんせき)して近づけざるのみか...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...この敵方の人物を擯斥(ひんせき)せざるのみか...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...同志よりは背徳者として擯斥(ひんせき)せられ...
福田英子 「妾の半生涯」
...自分もいつか其程に擯斥(ひんせき)する恋に囚(とら)われて了ったのだが...
二葉亭四迷 「平凡」
...地ぐちシヤレを擯斥(ひんせき)するわれらの作と...
正岡子規 「人々に答ふ」
...然う云ふものの教育する所が彼等に喜ばれなく却て擯斥せらるヽに至るのは寧ろ當然である...
松本文三郎 「印度の聖人」
...コレバルーとは野干年老い痩(や)せ衰えてその群より擯出され自ら餌を捉うる能わず...
南方熊楠 「十二支考」
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