...自分は全心の憎惡を以つて之を擯斥する...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...その子は私生児として生涯隣保の擯斥(ひんせき)を受けねばならぬ...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...しかしてまた傍観者のこれを擯斥(ひんせき)せざるのみならず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...擯斥すべきものがある...
豊島与志雄 「文学以前」
...擯斥(ひんせき)すべき醜悪なる一面と賛嘆すべき荘厳なる一面とが存する...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...尚この一念義を主張したから法然は幸西を我が弟子に非(あら)ずとして擯出(ひんしゅつ)した...
中里介山 「法然行伝」
...右を見ても左を見ても人は我を擯斥(ひんせき)しているように見える...
夏目漱石 「野分」
...人からは擯斥(ひんせき)される...
夏目漱石 「野分」
...俗語の所謂「調子づく」や「口調のよさ」やを淺薄幼稚なものとして擯斥する...
萩原朔太郎 「青猫」
...道徳的にさへも罪惡として擯斥される...
萩原朔太郎 「詩に告別した室生犀星君へ」
...だらだらしたものが擯斥(ひんせき)される...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...一概に擯斥(ひんせき)する者あり...
福沢諭吉 「旧藩情」
...主戦論者は大抵(たいてい)皆(みな)擯(しりぞ)けられて或(あるい)は身を殺したる者もありしに...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...この敵方の人物を擯斥(ひんせき)せざるのみか...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...偉い人は之を動物的の愛だとか言って擯斥(けな)されるけれど...
二葉亭四迷 「平凡」
......
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...忠誠直(かうちやく)之者は固陋(ころう)なりとして擯斥(ひんせき)せられ...
森鴎外 「津下四郎左衛門」
...のみならずこの種の地方語はいわゆる田舎言葉としておいおい擯斥(ひんせき)せらるるようになった...
柳田國男 「地名の研究」
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