...有形上の文明のごとくたやすく模擬することあたわず...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...或は「国人に捨(すて)られし時」などと唱えて自分を国家的人物に擬するは片腹痛(かたはらいた)しと嘲ける者もあった...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...自国を擬するに眠れる獅子を以てし...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...脈搏(みゃくはく)を擬する弦楽器のピッチカットもそんなにわざとらしくない...
寺田寅彦 「音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」」
...これを以て人に擬す...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...人その擬する所とならざるや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...勿論之を以て直ぐ様今日のヒューマニズムの事情に擬することは出来ない...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...此に於てかチヤムバーレーンを以て之れに擬するものあり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...之を大和朝廷の所在地に擬する外...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...余は姑らく之を和名鈔の近江國伊香郡遂佐郷に擬すべし...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...田道間守に縁ある者としては都市(ヅシ)を出石に擬することなり...
内藤湖南 「卑彌呼考」
...また本邦を把(と)りてこれを比するときはそのいづれに擬するを得るや...
中江兆民 「『東洋自由新聞』第一号社説」
...これに擬するに判官の栄職をもってした...
穂積陳重 「法窓夜話」
...皇室に対する罪をもって三蔵の犯罪に擬するの非を論じた...
穂積陳重 「法窓夜話」
...さうして、今や突撃の号令の掛るのを待つてゐる兵隊のやうに、ペン先を擬すと、部屋中の空気は、ひとつになつて息を殺してゐた...
牧野信一 「妄想患者」
...俳句の古調を擬する者あれば「古し」「焼直しなり」などとて宗匠輩(はい)は擯斥(ひんせき)すめり...
正岡子規 「俳諧大要」
...乳当てを取った左の乳房に向って擬する真似をしてから...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...内助の人たりし妻文子との結婚披露をこの宴に擬す...
吉川英治 「年譜」
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