...保吉は頭を擡(もた)げたまま...
芥川龍之介 「お時儀」
...いつか顔を擡(もた)げた相手は...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...大儀相に草の中から顏を擡(もた)げたが...
石川啄木 「二筋の血」
...砂の中から鎌首を擡(もた)げて...
泉鏡花 「絵本の春」
...愈廻つて來たとなると又候一つの新しい在野黨が擡頭して...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...例の誰かに似ているという強迫観念が猛然と頭を擡(もた)げた...
モリス・ルヴェル Level, Maurice 田中早苗訳 「誰?」
...枕(まくら)のうえに上半身を擡(もた)げて...
徳田秋声 「仮装人物」
...土方(どかた)なんちや碌(ろく)な奴等(やつら)は居(え)ねえつていふからどうしたかと思(おも)つてな」お品(しな)は首(くび)を擡(もた)げた...
長塚節 「土」
...四面八方ドッチを見ても洋学者などの頭を擡(もた)げる時代でない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...文さん」トいわれて文三は漸く頭(こうべ)を擡(もた)げ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...それからは例の妄想(もうそう)が勃然(ぼつぜん)と首を擡(もた)げて抑えても抑え切れぬようになり...
二葉亭四迷 「浮雲」
...私は首を擡(もた)げて...
水野仙子 「輝ける朝」
...わずかに首を擡(もた)ぐ...
南方熊楠 「十二支考」
...日本の文学には無産派文学運動が擡頭していて...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第三巻)」
...――レセ・フェールの顛落(てんらく)とマルキシズムの擡頭(たいとう)...
横光利一 「上海」
...床莚(ゆかむしろ)から首だけ擡(もた)げて云った...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉の一将校時代からずいぶん意地悪くその擡頭(たいとう)を邪魔したこともあるからである...
吉川英治 「新書太閤記」
...蒲団の中から首を擡(もた)げ...
吉川英治 「旗岡巡査」
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