...尤も此の如くにして「讀まれざる文學者」は讀者によつてそれ/″\に選擇を異にするであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...同樣に自分の情熱を甘やかすものを求める衝動に從つてその師を擇ぶものも...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...僕らはなぜ芥川の伊豆箱根説を退けて布佐行を擇んでゐたのか...
小穴隆一 「二つの繪」
...寢所(ねどころ)は高(たか)く燥(かわ)きたる方(はう)を擇(えら)ぶべき事(こと)...
關寛 「養生心得草」
...更に細目に亘る研鑚を積んだ結果選擇せられたのが...
高田力 「ベーシック英語」
...こうした材料の撰擇改良を常にやつてゆきますには從つて學理的研究も伴はねばならない筈です...
豊田喜一郎 「準備は出來たトヨタは邁進します」
...自己の智識は最初から他の智識を選擇するだけの識見を具へてゐて...
内藤湖南 「日本文化とは何ぞや(其一)」
...その選擇が尚ほさらうるさく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...必之を託するに足るべき人を撰擇するは普通にして且至當の事なれば...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...」男はかう云つて其次の詞を擇ぶやうな樣子をしてしばらく眼をとぢて居たが...
平出修 「計畫」
...Aの塲合に擇ばれるものは大體に於てヨリ團體的...
槇本楠郎 「プロレタリア童謠の活用に關する覺書」
...私には子供がないから、學校の撰擇、入學の困難について心を惱ましたことがない...
正宗白鳥 「學校の今昔」
...歴史敍述には選擇が必要である...
三木清 「歴史哲學」
...ところでこのやうな選擇は何に基礎をもつのであらうか...
三木清 「歴史哲學」
...なるだけ刺目の少いのを擇つて...
水野仙子 「四十餘日」
...たまたま久保田君の選擇する社會の一斷面が...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...必要もない用箋をあれこれと選擇したり...
室生犀星 「はるあはれ」
...後の地相はもつとも嚴密に選擇したものである...
吉川英治 「折々の記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??