...無限のうちで抱擁する地上の貞節だ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...憤激せる河を抱擁するのである...
フランツ・カフカ 中島敦訳 「罪・苦痛・希望・及び眞實の道についての考察」
...その後の講義開始等によって一躍六十余名を擁するにいたった...
野呂栄太郎 「三田社会科学研究会」
...市議四〇人中自由党二五人を擁する小樽市議会は...
服部之総 「望郷」
...互いに抱擁する場所...
深瀬基寛 「悦しき知識」
...人或は我帝室の政治社外に在るを見て虚器を擁するものなりと疑ふ者なきを期す可らずと雖ども...
福沢諭吉 「帝室論」
...」「村瀬さんがはぢめて恋人を抱擁する有様は定めし戦慄すべき絶景だらうな...
牧野信一 「女に臆病な男」
...その本国に尚々強大極まりもなき兵力を抱擁するに反し...
牧野信一 「サクラの花びら」
...新旧の生産関係の仲継者としてうや/\しく昔の主人を抱擁する役目を帯びているのである...
槇村浩 「華厳経と法華経」
...前者にあつては形式が内容を抱擁するに反して...
三木清 「歴史哲學」
...人格的価値抜きに対手を抱擁する事は愧ずべき事だ...
宮本百合子 「黄銅時代の為」
...(c)光栄や学問や富やその他これに類するものをまるで自分の体のように最高無限の愛をもって抱擁する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...今の民藝協会のように一流の作家の多数を擁する団体は他に決してないまでに至った...
柳宗悦 「四十年の回想」
...秀頼を擁する人々が事をおこすにはうってつけの機会である...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そして母をもう一度抱擁すると私の方に向きました...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
...ここにすべてを抱擁する「静寂」が具体化せられているように見える...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...たとい十六人の家族を擁するにもせよ...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...一切を抱擁する大乗教のうちから...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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