...奇々妙々を極めた嶺岑(みね)をいくつとなく擁するその山姿は...
モオパッサン 秋田滋訳 「初雪」
...羽林の鸞輿を擁するもの実に十万余人...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...之を 抱擁する 心 には 底が ない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...六萬の人口を抱擁する都會で...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その時の私の心持は『罪と罰』を措いて直ちにドストエフスキーの偉大なる霊と相抱擁するような感に充(み)たされた...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...藩閥的軍隊的政党が多数を擁するに至ったなら...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...枝曲りて幹を擁するを以て...
大町桂月 「鹽原新七不思議」
...私は君と抱擁する資格さえ無いのだ...
太宰治 「走れメロス」
...舊自由黨が再び侯を擁するの必要あるに至るは自然の情勢にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...その後の講義開始等によって一躍六十余名を擁するにいたった...
野呂栄太郎 「三田社会科学研究会」
...市議四〇人中自由党二五人を擁する小樽市議会は...
服部之総 「望郷」
...弟をただならぬ愛情で抱擁すると...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...三万七千人の会員を擁する全国青年同志会が...
火野葦平 「花と龍」
...互いに抱擁する場所...
深瀬基寛 「悦しき知識」
...また同図中「ロ」は※穎にして内部に雌雄両蕊ならびに三片の被鱗を擁するを見る...
牧野富太郎 「植物記」
...恋こそ真なれと相擁する二人に...
正岡容 「大正東京錦絵」
...彼の擁する東国の私田の事務でも勤めたがっていた男だからであった...
吉川英治 「平の将門」
...一切を抱擁する大乗教のうちから...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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