...かえって福沢諭吉先生の開明的な思想に鞭撻(べんたつ)されて欧化に憧れ...
淡島寒月 「亡び行く江戸趣味」
...岩波文庫をして信頼すべき古典の一大集成たらしむるため御鞭撻を賜わらんことを切に御願いする...
岩波茂雄 「岩波文庫論」
...それを縮図しつつある私にこよなき鞭撻を与え...
上村松園 「屏風祭」
...このとき市兵衛を鞭撻して「自分は君を信じて愛児を与える約束をした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...正造に鞭撻されて同日ふたたび被害民の道中先を目ざして出発した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...修業のためには甘(あま)んじて苛辣(からつ)な鞭撻(べんたつ)を受けよう怒罵(どば)も打擲(ちょうちゃく)も辞する所にあらずという覚悟(かくご)の上で来たのであったがそれでも長く堪(た)え忍(しの)んだ者は少く大抵は辛抱(しんぼう)出来ずにしまった素人(しろうと)などはひと月と続かなかった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...按(あん)ずるに春琴の稽古振りが鞭撻の域(いき)を通り越(こ)して往々意地の悪い折檻(せっかん)に発展し嗜虐(しぎゃく)的色彩(しきさい)をまで帯びるに至ったのは幾分か名人意識も手伝っていたのであろうすなわちそれを世間も許し門弟も覚悟していたのでそうすればするほど名人になったような気がし...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...・自己省察、自己鞭撻...
種田山頭火 「其中日記」
...看よ看よいかにかの露国がその人民を鞭撻(べんたつ)し...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...我々はこの鞭撻の力説によって終えたいと思う...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...けれども兄(あに)の前に良心の鞭撻を蒙る程動揺してはゐなかつた...
夏目漱石 「それから」
...平次はガラッ八を鞭撻(べんたつ)して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...マンネリズムにおち入つて云々といふことを尾崎士郎君が好意と憐れみをもつて鞭撻してゐたが...
牧野信一 「半島の果にて」
...翁が挺身して一同を鞭撻し続けて来たものではあるまいかという事実が...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...私がどんなにまで鞭撻(べんたつ)され...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
...腕に縒(より)を掛けて釜山一帯の当局連中を鞭撻にかかったものだが...
夢野久作 「爆弾太平記」
...蜀に対する敵愾心(てきがいしん)は延(ひ)いて現地の首班司馬懿(しばい)仲達への激励鞭撻(げきれいべんたつ)となって...
吉川英治 「三国志」
...鞭撻(べんたつ)して来ただけだった...
吉川英治 「山浦清麿」
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