...このとき市兵衛を鞭撻して「自分は君を信じて愛児を与える約束をした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...わしも極力島田君を鞭撻してきた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...院外からも一段と鞭撻する必要があるというので...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...馬上の鞭撻立所に至る...
田中貢太郎 「続黄梁」
...油利撻(ゆりたつ)...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「促織」
...背中に跨って鞭撻って居る女神達は...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...大家を更に鞭撻し激励せんとする勇気と新進作家を引立てんとする同情とは...
豊島与志雄 「月評をして」
...けれども兄(あに)の前に良心の鞭撻を蒙る程動揺してはゐなかつた...
夏目漱石 「それから」
...完全の域に進まなければならんと云う内部の刺激やら外部の鞭撻(べんたつ)があるから...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...手がすいておれば必ず髯(ひげ)に向って鞭撻(べんたつ)を加える...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...また松陰(しょういん)先生にしても誰にでもこの筆法をもって鞭撻(べんたつ)されたとも思われぬ...
新渡戸稲造 「自警録」
...又主幹松原二十三階堂(岩五郎)氏に激勵鞭撻の書簡を送らる...
長谷川時雨 「うづみ火」
...人間も性悪しとてむやみに鞭撻を加へて教育すればますますその性を害(そこの)ふて悪くするに相違なしと思ふ...
正岡子規 「病牀六尺」
...仕事のみが魂によき慰めや鞭撻をあたえた...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...今一層向上させるべく鞭撻(べんたつ)していたのを後人が...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...それは勿論その養父たる家元の鞭撻(べんたつ)指導の御蔭に相違ないのであるが...
夢野久作 「能とは何か」
...不才のわたくしを鞭撻(べんたつ)してくれた読者諸氏の望外な熱情と声援には...
吉川英治 「宮本武蔵」
...鞭撻(べんたつ)して来ただけだった...
吉川英治 「山浦清麿」
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