...老官僚と何の撰ぶところがあろう...
魯迅 井上紅梅訳 「端午節」
...反省を促す最後の手段として故意とこういう場所を撰んだのではないかと思います...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...課目の撰択を生徒自身の自由に任せて置けば...
丘浅次郎 「落第と退校」
...森鴎外(おうがい)がその撰文を書いたという...
高見順 「如何なる星の下に」
...多く湖南に屬する地點を撰んで名附けてあるが...
近松秋江 「湖光島影」
...撰屑(よりくず)の林檎の可惜(あたら)転(ころ)がるのを見た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...例えば概念は形式的(無内容)であるが実在や観念には内容があると云う言葉が許される時――そして内容という概念を適当に撰べばこの区別は必ず許されるであろう――その意味に於て範疇は普通無内容と考えられる...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...今述べるのは現存して支那の學者に珍重される二三のものを撰り出したのである...
内藤湖南 「平安朝時代の漢文學」
...これら座右の乱帙中(らんちつちゅう)に風俗画報社の明治三十一年に刊行した『新撰東京名所図会(めいしょずえ)』なるものがあるが...
永井荷風 「向嶋」
...むしろ新撰組以来の誼(よし)みのある山崎譲に向けようとする兵馬の心には...
中里介山 「大菩薩峠」
...三条の新撰組の屯所(とんしょ)と言えば直ぐわかる...
中里介山 「大菩薩峠」
...みすみす新撰組のおびきの手と知っても...
中里介山 「大菩薩峠」
...新撰組は黙って市中見廻りを継続しているうち...
服部之総 「新撰組」
...そして直卿は行状を撰ぶに当つて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...日本医学史の医書目録に「続薬方分量考、岡田静宅撰、一巻、文化十年」がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これとは反対に川岸にいささかの平地ある場所を撰び...
柳田國男 「地名の研究」
...どうぞお撰り下さい……私共はあとで宜(よろ)しゅう御座います……憲作と久四郎は妙な顔をした...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...好き好んで泥濘(ぬかるみ)を撰(よ)って寝ころびたくはないでしょ...
夢野久作 「二重心臓」
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