...豆府屋の唐人笠が間近くその鼻を撞(つ)かんとしたからである...
泉鏡花 「薄紅梅」
...いはゆる自家撞着(じかどうちやく)ではないかと...
伊東忠太 「誤まれる姓名の逆列」
...他の青少年もみな撞く...
大町桂月 「白河の七日」
...梟(ふくろう)が撞木(しゅもく)に止まってまじまじ尤(もっと)もらしい顔をしていたこともあった...
寺田寅彦 「鷹を貰い損なった話」
...常識的な社会意識と矛盾撞着する可能性を...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...又ブルジョア思想とブルジョア常識との撞着は...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...又常識はいつもお互いに撞着するものだという性質も...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...……あの鐘を撞いてみましょう……」ミミが撞いた鐘の音(ね)は...
夢野久作 「ルルとミミ」
...煙草の煙や撞球の道具などの新世紀風の中に...
豊島与志雄 「阿亀」
...撞木杖(しゅもくづえ)を上手に使ってピョンピョン飛んで歩くと...
中里介山 「大菩薩峠」
...鐘撞堂新道(かねつきどうしんみち)のお蝶の主人の家へ引取った米友は...
中里介山 「大菩薩峠」
...台の上にある撞木(しゅもく)を取り上げて...
夏目漱石 「門」
...撞球(どうきう)にしてもそれが今(いま)ほど一般的(ぱんてき)になるまでには二三十年(ねん)はかかつてゐる...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...……比丘尼の手なら撞木擦(しゅもくず)れか数珠(じゅず)擦れ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...望む所の若い女が遂に向うから来て撞着(ぶつか)った...
二葉亭四迷 「平凡」
...互いに矛盾撞着し自縄自縛におちいって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...撞木町の升屋(ますや)の提灯をさげた若い者が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...その鐘撞堂の所蔵品の古書画古陶器の類がすこし売りに出されたとのことに...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索