...新聞の帶封をきつて紙撚を拵へたり...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...太い撚(よ)り鋼線(ロープ)で吊(つ)ってあり...
海野十三 「夜泣き鉄骨」
...いつでも自分の欲する時に撚(よ)りを戻すことが出来たのに...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...余は此絃には好(よ)く撚(よ)りを掛(か)け有りしならんと考ふ...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...撚りの有無と絃(つる)の強弱(きよじやく)との關係は僅少の經驗(けいけん)に由つても悟(さと)るを得べき事なり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...一条の撚り糸を与えられてその長さを精密に測ろうと企てた人は...
寺田寅彦 「方則について」
...毛糸や撚(ネル)などの腰捲きを...
徳田秋声 「爛」
...彼は右手で一寸髭を撚った...
豊島与志雄 「過渡人」
...紙撚(こより)をこしらえて裂目(さけめ)を結ぶ...
中里介山 「大菩薩峠」
...細かにしてまた紙撚をこしらえはじめたのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...その紙撚がここに梯子となって利用されているものとしか見えません...
中里介山 「大菩薩峠」
...髭の先をちより/\と撚る時は若い者に普通なすぐに得意になる時である...
長塚節 「開業醫」
...それは皆(みな)借(か)りたので羽織(はおり)の紐(ひも)には紙撚(こより)がつけてあつた...
長塚節 「土」
...動(うご)かすなといつたら動(うご)かさなけりやいゝんだ」巡査(じゆんさ)は呼吸(いき)で霧(きり)のやうに少(すこ)し霑(ぬ)れた口髭(くちひげ)を撚(ひね)りながら「櫟(くぬぎ)の根(ね)が大分(だいぶ)あるやうだな」といひ棄(す)てゝ去(さ)つた...
長塚節 「土」
...自分(じぶん)の思(おも)つてたの出(で)て來(く)んだから」「かんぜん撚(より)拵(こせ)えて水(みづ)掻(か)ん廻(まあ)せば...
長塚節 「土」
...古風なかんじん撚(より)で丁寧な結び目がしてあった...
夏目漱石 「道草」
...お銀さんが腕に撚(より)をかけて御馳走を拵(こさ)へ――私はまた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの男と撚(よ)りを戻そうなんて弱気になっちゃだめよ...
松本泰 「宝石の序曲」
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