...枝(えだ)も撓(たわゝ)な山吹(やまぶき)が...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...撓まずにその方向をたどつてゐれば案外不可能でないのではないかと思はれる...
高村光太郎 「美の影響力」
...風に撓(しな)った...
竹久夢二 「少年・春」
...友染(ゆうぜん)模様のように撓(たわ)んでいた...
徳田秋声 「黴」
...そうして今彼が歩いている弓型に撓(たわ)むその町の通りは...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...火の中へと撓(たゆ)まずにふたたびのぼってゆくことを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...水の下に撓(しな)っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...棚板が気の引けるほど撓(しな)った...
夏目漱石 「道草」
...鏡のゆるやかな撓みが...
久生十蘭 「泡沫の記」
...熟した果實で撓んでゐる樹々が見える...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...不屈不撓な開拓者が...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...手が撓(しな)うようになる...
前田夕暮 「種紙の青む頃」
...その植物の繁多な枝が撓み抱え込んで円くなり...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...まず凶暴な切支丹族の掠奪性を撓(た)めようとしましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...撓刀(しない)の持ち方も知らぬ弟...
吉川英治 「剣難女難」
...もすこし撓(た)めておかねばならんという思し召しから...
吉川英治 「新・水滸伝」
...武蔵は樫(かし)の黒い柄(え)が撓(しな)うほど...
吉川英治 「宮本武蔵」
...時に臨んでよくおのれの情を撓めることが出来る」という印象を京都市民に与えたという(フロイス...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索