...客とともに揺れ撓む柱を抱き...
泉鏡花 「遺稿」
...重(おも)いやうに手(て)が撓(しな)つて...
泉鏡太郎 「艶書」
...不撓不屈の努力とによって...
海野十三 「火星探険」
...風折々汀(みぎわ)のあやめ吹き撓(たわ)め五月二十四日 鎌倉俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...これだけのことを倦(あ)きず撓(たわ)まず...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...大きな花瓶は枝も撓(たわ)わに紅紫とりどりの花を乱れ咲かせていた...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...それはぢき打克つて進むことが出来るから撓(たゆ)まずにやる...
田山録弥 「小説新論」
...その結果はいつの間にかこの科学や芸術の文化的核心までが撓められることになって...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...不撓(ふとう)な理論と執拗な意志とをそなえ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人に不撓な勇気を与えると共に...
豊島与志雄 「生活について」
...決して撓(たわ)むことなく...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...社会の秩序防衛についての不撓(ふとう)な熱心を示した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...枝の撓(たわ)みは...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...撓(しな)わしたりして行き過ぎるのが何より愉快だった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...皮革(なめしがわ)の鞭(むち)がシナシナと撓(しな)っていた...
夢野久作 「継子」
...――不撓不屈(ふとうふくつ)な菊池だましいの本領である...
吉川英治 「私本太平記」
...腕ッ限りグングンと櫓(ろ)を撓(たわ)める...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...刀を抜いて撓(た)めていた...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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