...艱苦との鬪爭に屈撓せざる勇氣を與へるであらう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...彼の車は車体が撓(しな)う程の速力で...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...そんな性質にもっとも背馳するもの――なにか深く計算された策略を撓(たわ)みなく実践しろとか...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...佐助は鯛のあら煮(に)の身をむしること蟹蝦(かにえび)等の殻(から)を剥(は)ぐことが上手(じょうず)になり鮎(あゆ)などは姿を崩(くず)さずに尾の所から骨を綺麗(きれい)に抜(ぬ)き取った〕頭髪(とうはつ)もまた非常に多量で真綿のごとく柔くふわふわしていた手は華車(きゃしゃ)で掌がよく撓(しな)い絃を扱うせいか指先に力があり平手で頬を撲(う)たれると相当に痛かった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...枝の撓(たわ)む音...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...はげしき威力増し加へ不撓のいくさ勵ましむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...友染(ゆうぜん)模様のように撓(たわ)んでいた...
徳田秋声 「黴」
...然れども彼れは忠実にして不撓不屈なる愛国者なりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...死ぬるまで撓(たわ)むことなく奉仕してるのだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...不屈不撓(ふとう)な民衆の努力にかかってるのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この樹木は撓んで音をたてつづけた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...撓(しな)ってる枝々はその喜びの腕を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...威を耀かし気を奪い勢を撓(たわ)ますの理を暁(さと)るべしと...
南方熊楠 「十二支考」
...屈せず撓(たゆ)まず...
山本周五郎 「死處」
...不屈不撓(ふとう)...
山本周五郎 「陽気な客」
...七撓刀(しない)の音を聞くだけでも...
吉川英治 「剣難女難」
...これを撓(た)め統(す)べるには...
吉川英治 「新書太閤記」
...撓(た)めていた敵は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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