...撓(た)めんと欲すれば撓むることを得れども...
芥川龍之介 「久保田万太郎氏」
...浪は矢張根氣よく撓まず噛んで懸る...
石川啄木 「漂泊」
...……帶(おび)の模樣(もやう)の颯(さつ)と透(す)く……羽織(はおり)の腰(こし)を撓(たわ)めながら...
泉鏡太郎 「艶書」
...相次いで来るも屈せず撓まず...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...そんな性質にもっとも背馳するもの――なにか深く計算された策略を撓(たわ)みなく実践しろとか...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...手首の関節が完全に柔らかく自由な屈撓性(くっとうせい)を備えていて...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...敵の軍勢わが船のそばに不撓の戰を...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...友染(ゆうぜん)模様のように撓(たわ)んでいた...
徳田秋声 「黴」
...理想の不撓(ふとう)なる理論をもって大業を果たさんために戦うそれらの人々は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...水の下に撓(しな)っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いよいよ進みて少しも撓(たわ)まざる者なり...
中江兆民 「『東洋自由新聞』第一号社説」
...燦たる栄誉の蔭に血の滲む不撓の精励文化史に不滅の足跡十一年度朝日文化賞が讃える業績「文化日本」のため絶大な貢献をなした功績者として一月二十五日東京朝日新聞社において昭和十一年度の「朝日賞」を贈呈される九氏――わが植物学界の至宝...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...初志を貫きて屈せず撓(たわ)まざる...
正岡子規 「病牀譫語」
...唯夫れ弊を撓むる論なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...雄々しく粘り強い力を愛し尊ぶ不撓不屈な心のいたすところである」と...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...枝を撓めたり蔓草を踏み跨いだりしながら...
横光利一 「旅愁」
...そう考えるべきが不屈不撓(ふくつふとう)の精神といえるかもしれない...
吉川英治 「黒田如水」
...体に合わせて作るための力強い撓(ま)げ方...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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