「撓」の意味
しなやかに曲がる
小説での「撓」の使い方
...」と片手おがみの指が撓(しな)って...
泉鏡花 「浮舟」
...倦(う)まず撓(たゆ)まず奮励努力(ふんれいどりょく)すべきである...
大隈重信 「世界平和の趨勢」
...畑には果実が枝も撓むばかりに房々と実のっている...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...しかりといえどもこれがためにごうも志を屈撓(くっとう)すべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...彼は恐れを知らぬ不屈不撓の人間である...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...水の下に撓(しな)っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いよいよ進みて少しも撓(たわ)まざる者なり...
中江兆民 「『東洋自由新聞』第一号社説」
...撓(しな)うと見せて肝腎なところへくるとポンと撥(は)ねかえす...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...それからそれを始めてからずつとやり通した撓(たゆ)まぬ勤勉さ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...多くの同志たちの不撓(ふとう)の闘争が語られてある...
宮本百合子 「刻々」
...また往々にして決意の撓(たわ)むことを免れなかった...
柳田國男 「地名の研究」
...自分の性行を撓(た)めなおすことに努めた...
山本周五郎 「思い違い物語」
...蓮(はちす)の浮葉(うきは)掻(か)き分けて棹(さを)さしめぐる湖(みづうみ)や落つる天(そら)の雲(くも)染(そ)めて夕(ゆふべ)の浪は靜(しづ)かなり筑波(つくば)も暮(く)れぬ野も暮れぬ唄も暮れぬる藻刈船(もがりぶね)撓(しな)へる棹をあやつりて行くべき方も暮(く)れにけり私が歩けなくなつた頃(ころ)...
横瀬夜雨 「筑波ねのほとり」
...彼女の身体は撓(たわ)みながら逆さまになった...
横光利一 「上海」
...枝を撓めたり蔓草を踏み跨いだりしながら...
横光利一 「旅愁」
...香港(ホンコン)ホテルの門前に出て支那人の舁(か)く長い竹の柄(え)の撓(しな)ふ轎(こし)椅子に乗つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...おそるべき殺気を撓(た)めきッている彼の剣下へ...
吉川英治 「江戸三国志」
...反(そ)り身(み)になって馬の脚元を撓(た)めながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
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