...浪は白歯をむいて撓まず噛んで居る...
石川啄木 「漂泊」
...その上を撓(しな)った指で一のし伸して...
泉鏡花 「薄紅梅」
...かの米人の百折不撓...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...こんなによく撓(たわ)みます...
海野十三 「崩れる鬼影」
...心機もためにやや屈撓していたのである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...不撓不屈の運動をなして居る...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...いずれも宇宙空間の各種の曲撓・伸縮に帰せられる...
戸坂潤 「科学論」
...そしてその撓(たる)んだ所にちょうどぶらんこの綱にでも乗ったようにして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...社会の秩序防衛についての不撓(ふとう)な熱心を示した...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...枝の撓(たわ)みは...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...鈴なりに枝を撓(しな)わして...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...そして枝も撓(たわ)わなミモザ...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...不屈不撓な開拓者が...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...弓なりに撓(た)められて折れずにいた籠の竹に支(つか)えて抜けずにいるので...
森鴎外 「雁」
...撓(たわ)めた幹や枝ぶりが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...株式界にいた頃でも百折不撓の評判男だったそうです...
夢野久作 「二重心臓」
...いや蘭の葉そのものの如き撓(しなや)かな手ぶり足ぶり...
吉川英治 「新・水滸伝」
...角(つの)を撓(た)めるために...
吉川英治 「宮本武蔵」
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