...その歌は不撓の氣力を題とせんといひき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...我と我が撓(ひる)む心を嘲つた...
石川啄木 「鳥影」
...鋭意不撓の気風を養成するに最も適したるものにして...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...脚を撓ませ、首を垂らして...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「象を撃つ」
...佐助は鯛のあら煮(に)の身をむしること蟹蝦(かにえび)等の殻(から)を剥(は)ぐことが上手(じょうず)になり鮎(あゆ)などは姿を崩(くず)さずに尾の所から骨を綺麗(きれい)に抜(ぬ)き取った〕頭髪(とうはつ)もまた非常に多量で真綿のごとく柔くふわふわしていた手は華車(きゃしゃ)で掌がよく撓(しな)い絃を扱うせいか指先に力があり平手で頬を撲(う)たれると相当に痛かった...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...折れにくい木はしなやかな小枝のように撓み伏し...
知里真志保 「アイヌ語のおもしろさ」
...ある学者の説では炭水素連鎖の屈撓性(くっとうせい)...
寺田寅彦 「鐘に釁る」
...しかりといえどもこれがためにごうも志を屈撓(くっとう)すべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...彼の背骨も撓む...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...しかし彼はいかなるものの前にも退かず撓(たゆ)まなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...二人の槍(やり)の穂先が撓(しわ)って馬と馬の鼻頭(はなづら)が合うとき...
夏目漱石 「幻影の盾」
...細い梢(こずえ)の先まで雪を附けて撓(しな)っていた...
本庄陸男 「石狩川」
...これを撓屈(とうくつ)すれば...
箕作秋坪 「教育談」
...また往々にして決意の撓(たわ)むことを免れなかった...
柳田國男 「地名の研究」
...雪に折れない竹の撓(たわ)みも強さだ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...不屈不撓(ふくつふとう)の意力とを養い得て来たかというような事すら知らない...
夢野久作 「近世快人伝」
...ヴェルダンの火の中へ行きます……喜んで……アイタッ……アタアタアタアタアタッ」月光に濡れた工兵中尉の剣光がビィヨンビィヨンと空間に撓(しな)った...
夢野久作 「戦場」
...刀を抜いて撓(た)めていた...
吉川英治 「※[#「さんずい+鼾のへん」、第4水準2-79-37]かみ浪人」
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