...そして不撓不屈(ふとうふくつ)の紳士であった...
海野十三 「海底大陸」
...段になつて撓んでいる意という...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...枝も撓(たわ)むばかりに大きな果実を幾つとなくつけているのであった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...畑には果実が枝も撓むばかりに房々と実のっている...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...これ程の重い歎きにも堪へ得るだけの感情の撓(しな)やかさを持つてゐるに違ひないと思つてゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...風に撓(しな)った...
竹久夢二 「少年・春」
...まっすぐに撓(た)め直そうとする努力に...
太宰治 「八十八夜」
...御影石(みかげいし)を敷き詰めて枝も撓(たわ)わに...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...敵の軍勢わが船のそばに不撓の戰を...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...彼は恐れを知らぬ不屈不撓の人間である...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...上手に木を撓(たわ)めて...
中里介山 「大菩薩峠」
...小竹撓めて罠かけ待てど...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...二十代の青年のような精力と不撓(ふとう)の努力でジリジリと槇子の方へ迫ってゆく...
久生十蘭 「キャラコさん」
...楊(やなぎ)の枝のようなよく撓(しな)うあの小さな手...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...枝は重さを支え兼(かね)るように撓(たわ)んで来た...
水上滝太郎 「果樹」
...雪で撓(しな)った枝葉のあいだから...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...七撓刀(しない)の音を聞くだけでも...
吉川英治 「剣難女難」
...竹が撓(しな)う...
吉川英治 「私本太平記」
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