...仕事を仕損じた掏摸(すり)より早く...
芥川龍之介 「妖婆」
...たとえ電車の中の掏摸(すり)といえども...
海野十三 「心臓盗難」
...掏摸(すり)ども奴(め)...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...掏摸(すり)の名人なんかになるものだ...
太宰治 「小さいアルバム」
...裝飾(そうしよく)には摸樣(もやう)と彩色(さいしき)との二種有り...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...其の或は極端なる法治主義に偏して時に精刻峻急に陥るの病ひあるのみならず規摸も亦甚だ狭小にして...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...日本現代の西洋摸倣も日本語の使用を法律にて禁止なし...
永井荷風 「小説作法」
...(A)の摸写図で中央にその角柱のあることを示す六角形が見られる...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...どうしたんですか」「拾うて来たんです」「この掏摸と...
火野葦平 「花と龍」
...金五郎を凝視していたのは老掏摸であった...
火野葦平 「花と龍」
...掏摸にやらる」などと...
火野葦平 「花と龍」
...さはいえ摸写々々とばかりにて如何なるものと論定(ろんじさだ)めておかざれば...
二葉亭四迷 「小説総論」
...空の摸様も変にかはつて来ました...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...全(まつたく)摸写のものならん...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...お前の上に美しく鏤(ちりば)めてある、種々の絵摸様を、飲む人の務(つとめ)として、詩の句で説き明かしてさて一口に中の酒を飲み干したものだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...掏摸ってものはそんなに肚(はら)のいいものかねえ」小西警部は笑いながら言ったが...
森下雨村 「五階の窓」
...そちが掏摸(すり)だということは見抜いていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...女掏摸(すり)という兇状をもった姉は...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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