...仕事を仕損じた掏摸(すり)より早く...
芥川龍之介 「妖婆」
......
伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...しどろの足を摸(ま)ねされて...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...「……たとい電車の中の掏摸(すり)といえども...
海野十三 「奇賊は支払う」
...そいつが掏摸(スリ)の名人かなんかで...
海野十三 「流線間諜」
...掏摸(すり)の仕業(しわざ)だと思えばそれまでの事であるが...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...万引(まんびき)や掏摸(すり)になられては厄介だが...
永井荷風 「ひかげの花」
...百五十一箇の雪華の摸写図を発表している...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...摸写専門家よりもむしろ第一線の画家たちを推挙された安田画伯等の識見には...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...その中に風車のように廻転性を示す結晶の摸写があるが...
中谷宇吉郎 「雪の話」
...大和魂! と掏摸(すり)が云う...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...遽かに之を摸するを得ずと...
蜷川新 「天皇」
...ラストの清一色自摸入の満貫ですっかり気をよくした...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...土佐派狩野派(かのうは)などいふ流派盛(さかん)になりゆき古の画を学び師の筆を摸(も)するに至りて復(また)画に新趣味といふ事なくなりたりと覚ゆ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...枯山水を摸した石の大群があつた...
室生犀星 「京洛日記」
...私達は摸倣して集めはしませんでした...
柳宗悦 「日本民藝館について」
...摸(ま)ねたくばいざ氷をば手に載せよ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...掏摸(すり)は本職らしいが...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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