...人の數が掏摸に見える...
石川啄木 「天鵞絨」
...隣りに掏摸(すり)が居たそうな...
泉鏡花 「婦系図」
...罪状(ざいじょう)は掏摸(すり)だとのことだった...
海野十三 「柿色の紙風船」
...この聴こえない音波で摸索している...
海野十三 「地球発狂事件」
...彼は態々高価な摸造品を二つまで作らせたのだった...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...「上れ」「今、酒買うところだ」「丁度、師匠の帰りに、酌ってことになるかの」小藤次が「庄、どうだ、景気は?」「へへっ、頭は木櫛(きぐし)ばかり、懐中は、びた銭、御倹約令で、掏摸(すり)は、上ったりでさあ」「押込なんぞしたら?」「押込?――押込は、若旦那、泥棒でさあ...
直木三十五 「南国太平記」
...水縁に臨む)唱出俳壇新韵鐸(俳壇に唱へ出す新韵(しんゐん)の鐸(たく))声々喚起百年眠(声々に喚起す百年の眠り)身在閑中不識閑(身は閑中に在つて閑を識らず)朝躋鶴巓夕雲開(朝(あした)に鶴巓(かくてん)を躋(こ)え夕(ゆふべ)に雲開く)瓠壺之腹縦摸筆(瓠壺(ここ)の腹に縦(ほしいまま)に筆を摸(さぐ)り)収拾五十四郡山(収拾す五十四郡の山)打見たところでは一律のようになっているが...
中里介山 「大菩薩峠」
...前ニ云ヘル如ク摸擬ニ長ジテ思索發明ニ短ナリト雖ドモ...
西周 「學問ハ淵源ヲ深クスルニ在ルノ論」
...「掏摸(すり)だ...
火野葦平 「花と龍」
...本場の掏摸にとっては...
火野葦平 「花と龍」
...直接ならんとには摸写ならでは叶わず...
二葉亭四迷 「小説総論」
...しかるに俳人の中には何がな新奇を弄(ろう)し少しも流行におくれまじとする連中ありて早く既にこの「も」の字を摸せんとするはその敏捷(びんしょう)その軽薄実に驚くべきなり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...我々がそれを摸写するといわれるものは...
三木清 「哲学入門」
...昨日どこかで稼いだろう?」掏摸の留公はもじもじしながらしばらく小西警部の顔を見ていたが...
森下雨村 「五階の窓」
...矢張自分が求めて居るものゝ與へられない暗中摸索ではなかつたらうか...
森田草平 「「青白き夢」序」
......
横瀬夜雨 「花守」
...摸着天(もちゃくてん)の杜選(とせん)とか...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それは私も見込んでいる……掏摸(すり)と目明し...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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