...白衣と長袍とを摩り耗らしつゝ...
マルセル・シュヲブ Marcel Schwob 上田敏訳 「法王の祈祷」
...幽斎は腰を摩(さす)り摩り起きあがりざま...
薄田泣菫 「器用な言葉の洒落」
...次の日も……又其次の日も矢張同じやうに肩を摩り合せて...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...一面より摩り初めて凹みの深(ふか)さ石の厚さの半(なかば)に達したる頃(ころ)...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...用(やう)は大魚(たいぎよ)を釣(つ)るに在りし事(こと)何(なん)の疑(うたがひ)か有らん角器の上(うへ)に畫きたるは猪の牙を摩り※らして作(つく)りたる矢(や)の根形(ねかた)の利噐(りき)なり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...それから私の顔を妻の顔に摩りよせ...
外村繁 「澪標」
...摩り替えられるような事はございませんか」「そんな事はありようはずはないではないか」「お帰りになって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――だから家へ持って帰ってから摩り替えられたに間違いありません」ガラッ八も見よう見真似でなかなか穿(うが)ったことを言います...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...やさしく胡弓を摩り...
萩原朔太郎 「立秋」
...ラ・メデュウズは船底を砂岩に摩りつけながら...
久生十蘭 「海難記」
...無惨にも地面へ鼻面を摩りつけられた幸田節三さえもアングリと口を開けたまま...
久生十蘭 「魔都」
...この材を他の木と摩り合わすと自然に発火するのでこの名がある...
牧野富太郎 「植物記」
...犬は体を己の足に摩り寄せて...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...摩り抜けて潜りの外へ出ようとした...
森鴎外 「金貨」
...引き摩り廻すかと思ふやうであつた...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...5230鰻のように摩り脱けて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...辛抱強い世間の奴を引き摩り廻しているばかりでは駄目だ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...9400お二人(ふたり)が段々摩り寄っていらっしゃって...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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