...こゝに野生の無花果樹(いちじゆく)の摧(くだ)け殘りたる石柱を掩(おほ)へるあり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...墜ちなば頸の骨をや摧(くじ)き給はんといひて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
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今村恒夫 「手」
...今日は一つ自慢の鼻を摧(くじ)いてやらなくつちや...
薄田泣菫 「茶話」
...魔妄是に於てか摧破せられ...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...たとい地裂(さけ)山摧(くだ)くとも驚かぬ覚悟を極め居たり...
高浜虚子 「子規居士と余」
...岩を摧(くだ)く鐵槌の音が靜かに山に反響してゐるのが長閑に枕にひゞいて來る...
近松秋江 「箱根の山々」
...根柢から摧(くだ)けてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...かの摧邪輪をもって明遍僧都に見せた処...
中里介山 「法然行伝」
...附添(つきそひ)のものが氷を摧(くだ)く音がした...
夏目漱石 「變な音」
...拳(こぶし)の如き瘤(こぶ)のつきたる鉄棒を片手に振り翳(かざ)して骨も摧(くだ)けよと打てば馬も倒れ人も倒れて...
夏目漱石 「幻影の盾」
...髪剃は障子に篏(は)め込んだ硝子(ガラス)に中(あた)ってその一部分を摧(くだ)いて向う側の縁(えん)に落ちた...
夏目漱石 「道草」
...霜柱(しもばしら)を摧(くだ)いた樣(やう)に荒(あ)れてゐた...
夏目漱石 「門」
...而シテ文士才人ヲシテ長ク魂銷シ腸摧ケシムルモノハ特リ馬嵬ト青塚トニ在リ...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「青塚ノ説」
...またこれを射るに矢摧(くだ)け跡なし〉とある方が一層古い...
南方熊楠 「十二支考」
...8055舟摧(くだ)けて沈みし宝を...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...明智勢を撃摧(げきさい)した南軍の堀...
吉川英治 「新書太閤記」
...「摧邪輪(さいじゃりん)」三巻「摧邪輪荘厳記(さいじゃりんしょうごんき)」一巻こう二つの著であった...
吉川英治 「親鸞」
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