...ばら/\に摧(くだ)かれて...
泉鏡花 「印度更紗」
...伝統と鉄鎖を打ち摧(くだ)き狂気したツアーの暴逆の中に反逆の矢を射たのは彼等だ...
今村恒夫 「プチロフ工場」
...往々俗謠に傾ける當代傳奇の宮殿を摧かむとすなり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...今日は一つ自慢の鼻を摧(くじ)いてやらなくつちや...
薄田泣菫 「茶話」
...たとい地裂(さけ)山摧(くだ)くとも驚かぬ覚悟を極め居たり...
高浜虚子 「子規居士と余」
...たといこの天地が摧(くじ)けるとも女を見なければ気が済まぬのである...
近松秋江 「狂乱」
...さまざまに胸の摧(くじ)ける思いをして...
近松秋江 「霜凍る宵」
...岩を摧(くだ)く鐵槌の音が靜かに山に反響してゐるのが長閑に枕にひゞいて來る...
近松秋江 「箱根の山々」
...実際天柱(てんちゅう)は摧(くだ)け地軸も折れたかという感じが出るが...
寺田寅彦 「静岡地震被害見学記」
...諸悪鬼神を摧滅して...
直木三十五 「南国太平記」
...栂尾(とがのお)の明恵上人(みょうえしょうにん)(高弁)は摧邪輪(さいじゃりん)三巻を記して撰択集(せんじゃくしゅう)を論破しようとした...
中里介山 「法然行伝」
...大樹を摧き、石を飛ばし、八つ峰嚴しき鬼怒沼山、爭ひかねて靡かむとす...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...右左より骨も摧(くだ)けよと圧(お)す...
夏目漱石 「薤露行」
...髪剃は障子に篏(は)め込んだ硝子(ガラス)に中(あた)ってその一部分を摧(くだ)いて向う側の縁(えん)に落ちた...
夏目漱石 「道草」
...時も摧(くだ)けよ...
夏目漱石 「倫敦塔」
...またこれを射るに矢摧(くだ)け跡なし〉とある方が一層古い...
南方熊楠 「十二支考」
...まさに富田流の鉄甲摧破(てっこうくだき)...
吉川英治 「剣難女難」
...「摧邪輪(さいじゃりん)」三巻「摧邪輪荘厳記(さいじゃりんしょうごんき)」一巻こう二つの著であった...
吉川英治 「親鸞」
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