...軍鋒の向ふ所枯朽を摧くが如く...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...墜ちなば頸の骨をや摧(くじ)き給はんといひて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...屋根廂(ひさし)の摧飛(くだけと)ばんとする大風雨であった...
泉鏡花 「遺稿」
...往々俗謡に傾ける当代伝奇の宮殿を摧(くだ)かむとすなり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...今日は一つ自慢の鼻を摧(くじ)いてやらなくつちや...
薄田泣菫 「茶話」
...霜枯(しもが)れし野草(のぐさ)を心ある身に踏み摧(しだ)きて...
高山樗牛 「瀧口入道」
......
太宰治 「人間失格」
...さまざまに胸の摧(くじ)ける思いをして...
近松秋江 「霜凍る宵」
...諸悪鬼神を摧滅して...
直木三十五 「南国太平記」
...半ば折れ摧(くだ)かれている...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...ある者は摧(くじ)いて髄(ずい)を吸い...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...紺青(こんじょう)の波が摧(くだ)けて...
夏目漱石 「それから」
...登場の第一歩においてすでにお延の意気込を恨(うら)めしく摧(くじ)いた...
夏目漱石 「明暗」
...霜柱(しもばしら)を摧(くだ)いた樣(やう)に荒(あ)れてゐた...
夏目漱石 「門」
...而シテ文士才人ヲシテ長ク魂銷シ腸摧ケシムルモノハ特リ馬嵬ト青塚トニ在リ...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「青塚ノ説」
...夜の渚に出て摧け散る浪の音を聴きながら...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...8055舟摧(くだ)けて沈みし宝を...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...さしもの明智軍をも一日に撃ち摧(くじ)き...
吉川英治 「新書太閤記」
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