...しからざるものを打ち摧(くだ)いて...
石原純 「社会事情と科学的精神」
......
今村恒夫 「手」
...今日は一つ自慢の鼻を摧(くじ)いてやらなくつちや...
薄田泣菫 「茶話」
...嘗て一古寺に遊ぶ、檐(のき)朽ち柱傾き、破壁摧欄、僅に雨露を凌ぐ...
高山樗牛 「人生終に奈何」
...霜枯(しもが)れし野草(のぐさ)を心ある身に踏み摧(しだ)きて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...さまざまに胸の摧(くじ)ける思いをして...
近松秋江 「霜凍る宵」
...実際天柱(てんちゅう)は摧(くだ)け地軸も折れたかという感じが出るが...
寺田寅彦 「静岡地震被害見学記」
...諸悪鬼神を摧滅して...
直木三十五 「南国太平記」
...断膓亭窗外の樹木二三株倒れ摧かる...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...かの摧邪輪をもって明遍僧都に見せた処...
中里介山 「法然行伝」
...明恵上人も後に菅宰相為長卿の許へ行った時に摧邪輪のことが話に出た時...
中里介山 「法然行伝」
...摧(くだ)けたる片(こうへん)と共にルーファスの胸のあたりまで跳ね上る...
夏目漱石 「幻影の盾」
...髪剃は障子に篏(は)め込んだ硝子(ガラス)に中(あた)ってその一部分を摧(くだ)いて向う側の縁(えん)に落ちた...
夏目漱石 「道草」
...硬くて脆(もろ)いものをぼりぼり噛(か)み摧(くだ)いては...
夏目漱石 「道草」
...摧(くだ)けかかった花を鄭寧(ていねい)にその中へ挿(さ)し込んだ...
夏目漱石 「明暗」
...時も摧(くだ)けよ...
夏目漱石 「倫敦塔」
...またこれを射るに矢摧(くだ)け跡なし〉とある方が一層古い...
南方熊楠 「十二支考」
...おどろくべき立派な態度で良識を発揮しました)の千石船は黒潮にも赤潮にも摧(くだ)かれずに漂う力をもっていることを願って居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
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