...尾を越え尾に向つて心を摧き...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...屋根廂の摧飛ばむとする大風雨であつた...
泉鏡花 「遺稿」
...屋根廂(ひさし)の摧飛(くだけと)ばんとする大風雨であった...
泉鏡花 「遺稿」
......
今村恒夫 「手」
...岩を摧(くだ)く鐵槌の音が靜かに山に反響してゐるのが長閑に枕にひゞいて來る...
近松秋江 「箱根の山々」
...去年の秋の所見によると塩尻から辰野へ越える渓谷の両側のところどころに樹木が算を乱して倒れあるいは折れ摧(くだ)けていた...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...「南無、赤身大力明王、邪修を摧破して、剣刃下に伏滅せしめ給え...
直木三十五 「南国太平記」
...もちろん、敵もあれば、心肝も摧く、謀略にも遇う...
中井正一 「国会図書館の窓から」
...根柢から摧(くだ)けてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...無慙にも摧(くだ)かれたその残骸が...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...右左より骨も摧(くだ)けよと圧(お)す...
夏目漱石 「薤露行」
...母の顔を見ると急に勇気が摧(くじ)けてしまうのが例(つね)であった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...附添(つきそひ)のものが氷を摧(くだ)く音がした...
夏目漱石 「變な音」
...摧(くだ)けかかった花を鄭寧(ていねい)にその中へ挿(さ)し込んだ...
夏目漱石 「明暗」
...裏(うら)の芭蕉(ばせう)を見事(みごと)に摧(くだ)いた...
夏目漱石 「門」
...時も摧(くだ)けよ...
夏目漱石 「倫敦塔」
...まさに富田流の鉄甲摧破(てっこうくだき)...
吉川英治 「剣難女難」
...さしもの明智軍をも一日に撃ち摧(くじ)き...
吉川英治 「新書太閤記」
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