...其心芽を摘み取らねばならぬ...
石川三四郎 「百姓日記」
...霊華(りようげ)の房(ふさ)を摘みあひて...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...牧場へ茅花(つばな)を摘みにゆきました...
竹久夢二 「博多人形」
...始終買い食いや摘み食いをするので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...草を摘みに行つたり...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...」彼女は手の届くかぎりのりっぱな梅の実を摘み取って...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その一輪を摘み取って来ました...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前らの父ちゃんから税金を捲きあげていた地主はお前らの生活を保証してくれたか?おまんまのかわりに苦(に)がい蕗のとうを喰うお前らの小さな胸にも今は強い敵意が燃えている天災だと云ってしらを切ったのはど奴(いつ)だ!「困るのは小作だけでない」そう云った代議士(地主)の言葉にウソがなかったか子供等よ! いつ地主の子供がお前等と一緒に蕗のとうを摘みに行ったかいつ...
長沢佑 「蕗のとうを摘む子供等」
...きのふ山より摘みてかへれば...
萩原朔太郎 「立秋」
...野花を摘み摘みプロヴァンスの唄を唄った...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...それに与えるためたとえ一摘みの草でもむしろうと...
細井和喜蔵 「モルモット」
...ペオチアの田舎で菜摘みを事としたが...
南方熊楠 「十二支考」
...自分の手で摘み取ることの出来ない2630恋や情はないはずだと思う性(たち)ですね...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...作中に出てくるのだが――たとえば――ひと摘みの塩を借りにゆく...
山本周五郎 「季節のない街」
...なにやら青い草の芽のようなものを摘み採った...
山本周五郎 「風流太平記」
...肴はみな巧みに指で摘み...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...朝露(あさつゆ)の中に摘みて...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...見れば二人とも袂にいつぱい赤い小さな粒々の實を摘みためてゐるのであつた...
若山牧水 「家のめぐり」
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