...私の体に残れる本来の私の最後の財産たる老衰せる大脳の皮質を摘出して...
海野十三 「大脳手術」
...山の畑に蒔いた青菜も吉備の人と一緒に摘むと樂しいことだな...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...この事件の不合理な点は汽車のなかで指摘した通りです...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...「こう云う日には摘(つ)み草がしとうて...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...科学的に合理的な一つの「可能性」を指摘するに過ぎない...
寺田寅彦 「怪異考」
...しかしまたチェホフのような人は日常茶飯事的(さはんじてき)環境に置かれた人間の行動から人性の真を摘出して見せた...
寺田寅彦 「科学と文学」
...直観空間は曲率と無縁であるにも拘らず直線性――その意味でユークリッド性――を持つ(ロッツェはこの点を指摘するのを忘れない)...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...彼は更に弁妄書を公にして其謬見を指摘すること太だ痛切而して彼れを知らざるものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...野原で鬼ごっこをしたり、雪投げをしたり、野菊を摘んだり、くるみひろいに行ったり...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...いそばひに蓬は摘むと...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...それには良い教育が欠かせないと指摘した...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...先ず彼我美術家の制作に対する態度に甚だしく懸隔があることを指摘しなければならぬ...
藤島武二 「画室の言葉」
...私は先程マメイドが河原で摘んだ花束を携へてきたことを誌したが...
牧野信一 「バラルダ物語」
...窓から腕を延して土堤(どて)に咲いてゐる草花を摘んだりする人があつた...
牧野信一 「山を越えて」
...自分の皿にあるてんぷらを「摘(つま)んでくれ」と云ってすすめたりした...
山本周五郎 「青べか物語」
...つなは一日おきくらいにこの谷へ野草を摘みに来る...
山本周五郎 「風流太平記」
...佐藤さんは鈴蘭を摘まれた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...および「三王の法」を述べ「周召の業」を明らかにせんとしていることを指摘して...
和辻哲郎 「孔子」
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