...しまひに摘みくたびれて...
海野十三 「恐怖について」
...主人公の寝言を摘出(てきしゅつ)したときに絶頂に達した...
海野十三 「什器破壊業事件」
...その靴箆の端をソッと摘(つま)むと...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...それから紋三は昨夜の一条(いちじょう)をかい摘(つま)んで話した...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...わたしはコケモモを摘んで暮らそうかとたびたび...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...大きい肉の片を頭の上まで高々と摘まみ上げて...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...近ごろルキウス・アンネウス・フロルスの「ローマ史摘要」を見ていたら...
寺田寅彦 「柿の種」
...菜籠(なかご)に一摘(ひとつみ)ばかり残れるは明朝の晨炊(あさめし)の儲(もうけ)なるべし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...吾々はここで(ブハーリンが指摘している)技術のプロパガンダや技術的出版界に就いて考えて見なければならないだろう...
戸坂潤 「技術の哲学」
...なぜなら歴史は物語るものであって摘発するものではないから...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...猥※を基礎として人生と社会を達観したるは川柳『末摘花(すえつむはな)』なり...
永井荷風 「猥褻独問答」
...茶摘歌を聞いていると眠くなる時候だとか...
夏目漱石 「それから」
...これは八五郎が指摘したので...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いつの間にか銀笛のことなど忘れてゐたがそれは今度は銀笛ではなくてその度毎に曲り角の生垣でゞも摘みとるらしい青葉の笛の音であつたが...
牧野信一 「緑の軍港」
...握り鮨の三つか四つ摘んでおくと事足りた)...
正岡容 「わが寄席青春録」
...ゴットルは歴史敍述の限界の問題とは區別される歴史的出來事そのものの限界の問題を明快に摘出したが...
三木清 「歴史哲學」
...アレさ指でお摘(つま)みなさらないでナイフで掬(すく)ってフークへチンチンと叩(たた)いてお振りかけなさい」大原マゴマゴ「アアいよいよありがたい」第五十三 去勢術客の小山は去勢術の話を耳新しく感じ「中川君...
村井弦斎 「食道楽」
...その考えの誤りを指摘された...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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