...植物学教授の矢田部教授――コーネル大学の卒業生で「グレーの摘要」を教えていた――が実験所の敷地を選び...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...要点丈けを摘(つま)んで見ると...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...足袋を穿いている足を上げて※(おやゆび)の股(また)に耳の先を挟(はさ)んで摘(つま)み上げた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...膨らんで来る涙の玉を払うために指の先で睫毛(まつげ)を摘(つま)んだ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...月草を摘んできて机上の壺にして置く...
種田山頭火 「行乞記」
...「この清涼茶は今あたしが摘(つ)んできたの」トすこし気の乗ッたようす「これを牛の子にたべさせると薬になるッて...
イワン・ツルゲーネフ Ivan Turgenev 二葉亭四迷訳 「あいびき」
...等々として指摘するのを怠らないのである...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...甘粕石介氏の論文「芸術の写実について」(『学芸』一九三八年第七一号)はこの弱点を指摘して若干の優れた発見を与えている...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...之と反対な仕方――後の場合――の困難を指摘して見ることにしよう...
戸坂潤 「性格としての空間」
...矛盾を指摘するということは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...着々と摘発検挙をすすめて行った...
中島敦 「南島譚」
...お孃さん」「――」立聽きしたのを指摘されて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...指摘されたる拍節は...
萩原朔太郎 「青猫」
...たのしい夢を忘れぬために朝露をふくんだ花鬘をそつと私は持つて来ました夢よりほかに何も知らない私たちがお祈りの言葉を知るよしもない星あかりで摘んで来た花なの――斯んな「朝の会見」といふロールツヒ先生の作になる前曲を歌ひながら...
牧野信一 「山彦の街」
...そこに私は彼女の美貌に遠慮してゐるといふ指摘が當然あるべき筈であつた...
室生犀星 「巷の子」
...ただ農家の桑摘(くわつ)みや落葉掻(おちばか)きに...
柳田国男 「母の手毬歌」
...晶子は葡萄畑の畦(あぜ)を繞(めぐ)つて色色(いろいろ)の草花を摘んで歩いた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...および「三王の法」を述べ「周召の業」を明らかにせんとしていることを指摘して...
和辻哲郎 「孔子」
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