...世間で自家の欠点を指摘しているのは知らないで...
岩野泡鳴 「耽溺」
...要点丈けを摘(つま)んで見ると...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...その要とある所を摘みて跋に代へむ...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...其の若干を摘み取つて...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...頬ぺたを摘まみ上げたり...
谷崎潤一郎 「少年」
...ミーチンやラズモフスキーの編集した弁証法=および史的唯物論に関する最良の教科書にも種々の欠陥が指摘されているように...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...西田幾多郎・田辺元・両博士の学的性格を指摘した(拙著『現代哲学講話』)...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...勿論ジードの見解の狭さを指摘することとは矛盾しない...
戸坂潤 「読書法」
...ひどく厳重に指摘したばかりでなく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...お夏の指摘した凄まじい皮下出血です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ちよぼつと摘んだのがよろしいと委(くは)しくをしへていただいた...
長谷川時雨 「春宵戲語」
...こんなことを指摘するのも妨げにはなるまい...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...しかし事実は、肺臓全摘出とか、現在行われている方法の心臓手術の研究、さらに癲癇療法のための脳切開など、当時の外科医が願望した外科療法の課題に、石山教授は文字通り世紀のメスを振ったのである...
平光吾一 「戦争医学の汚辱にふれて」
...一摘みの草の葉を枕にごろりと横に臥(ふせ)っていた...
細井和喜蔵 「モルモット」
...その嫩葉を摘むことの出来る限り...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...たとえそれに劣る善にしろそれに到達する方法を指摘する人間の方が...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...『和漢三才図会』には、これを蛇の属としいわく、〈深山木竅中これあり、大は径五寸、長(たけ)三尺、頭尾均等、而して尾尖らず、槌の柄なきものに似る、故に俗に呼びて野槌と名づく、和州吉野山中、菜摘川、清明の滝辺に往々これを見る、その口大にして人脚を噬(か)む、坂より走り下り、甚だ速く人を逐う、ただし登行極めて遅く、この故にもしこれに逢わば、すなわち急ぎ高処に登るべし、逐い著く能わず〉...
南方熊楠 「十二支考」
...人並みの人にもなれない私はこのままここで死んで行くのが何よりもよく似合うことだろうと思います」とだけ末摘花は言う...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
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